藤田寛之が8年前の“立ち上げ”から関わったニューバランスのゴルフシューズ「どんどん進化して定番ができた」
ニューバランスがゴルフへ参入したのは2016年の3月。それと同時に藤田寛之と芹澤信雄がフットウェア契約を締結している。いまや稲見萌寧、山下美夢有、竹田麗央、岩井千怜ら女子ツアーのトップ選手たちが着用しているニューバランスのゴルフシューズだが、藤田と芹澤が立ち上げから関わっていたことはあまり知られていない。
藤田が履いているのは『FuelCell 3000 v1』。「2500番台からゴルファーにピタッとハマるバランスのいい定番シューズができたのかなと思っています」。最初はファッション感覚でニューバランスを履くゴルファーが多かった。それが藤田や女子選手の活躍とともに、デザインだけでなく履き心地や性能が認知され、カジュアルゴルファーだけでなく、真剣にスコアアップを目指してゴルフに取り組むゴルファーにも浸透していったのだ。
「最初の立ち上げの頃はコンセプトが定まってないのかなと思うところもあったんですけど、どんどん進化して『FuelCell 3000 v1』のような王道ができた。それだけでなく普段の延長で気楽に履けるゴルフシューズもあるし、バリエーションも広がっている。当初から履いている人間としてはすごいと思いますね」
藤田と芹澤は昔からパーリーゲイツのウェアを着用してきた。ニューバランスと契約するまでは他社製のゴルフシューズを履いていて、一般ゴルファーも藤田や芹澤と同じウェアとゴルフシューズを合わせる人が多かった。ところが、藤田がニューバランスと契約したことで、定番コーデが変動する。
「面白いのはパーリーを着ていた人が、すっかりみんなニューバランスに変わっちゃって(笑)。性能や耐久性だけでなくゴルフウェアとの合わせ方もメーカーさんには伝えていて、結果としてパーリーとニューバランスが合うことが証明されていますよね」
そして、藤田はニューバランスの気に入っている点として、デザインだけでなく履き心地を挙げる。「日本人が設計して、日本人の足型で作っているから履きやすいのは間違いない。だからいいんですよ」。稲見や山下も足にピタッとフィットする「快適性」をメリットに感じている。
また、藤田を含めてツアープロはカチカチとダイヤルを締める『BOA』よりも、『シューレース』を選ぶ傾向がある。それはなぜなのか。「BOAだとワイヤーの圧が強いと感じるときがあるんです。ヒモだと伸縮するし全体的に圧がかかるので、毎日履いているとヒモの方がいい。プロのように毎日ゴルフシューズを履く人間だったり、競技で足のフィーリングを大事にする人はヒモになってくると思います。自分も練習のときはBOAを履くこともあります」。
現在、来季の米シニアツアー「PGAツアー・チャンピオンズ」出場権を目指して、プレーオフシリーズ第2戦を戦っている藤田。2日目終了時点でトップと2打差の3位タイにつけており、このままの順位で終えることができると、2週後に行われるシーズン最終戦「チャールズ・シュワブ・カップ選手権」に進出できるポイントランキング36位以内に入る見込み。同時に来季のフルシード権も得られる。ニューバランスのゴルフシューズで勝負の最終日に臨む。
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