石川遼は不運のダボから挽回4バーディ “最後のZOZO”へ感謝「日本のゴルフ界に大きな影響」
<ZOZOチャンピオンシップ 3日目◇26日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
最終18番でおよそ30ヤードから70センチにピタリ。バーディフィニッシュを決めてギャラリーを沸かせた石川遼。5バーディ・2ボギー・1ダブルギーの「69」で3日目を回り、トータル5アンダー・29位タイで日曜日を迎える。
これまでの3日間いずれも60台のスコアをマークしたが、「ショットにどうしても気になるところがある」と納得のいかない部分もある。しかし、「きのうよりもいいパッティングが一日を通して出来ていた」。課題の一つであるパットに手応えを感じている。
後半の11番パー4ではアクシデントが起こった。「ティショットが左の林に行ったんですけど、それがたぶん木の上にいってしまった」と球を紛失。打ち直しの第3打はフェアウェイに置いたが、4打目はグリーン右のバンカーに行き、そこから1.2メートルに寄せて1パット。不運のダブルボギーとなったが、13番のバーディで悪い流れを断ち切ると、14、16、18番と立て続けにスコアを伸ばした。一時はトゥデイ3オーバーまで落ちていたスコアをアンダーに戻すことができた。
2019年に始まった今大会だが、スポンサーを務めるZOZOの契約期間が今年で満了。来年はタイトルスポンサーから外れるため、今年が“最後のZOZO”となる。「PGAツアーさん、ZOZOさんなどが日本での開催を目指して動いてくれて、それを実現してくれた。本当に感謝しています。日本のゴルフ界に大きな影響を与えてくれた」。日本で唯一開催される米国男子ツアーだけあって、初日に6778人、2日目に7287人、この日は9149人と多くのギャラリーが来場。選手のモチベーションだけでなく、日本のファンにさらなるゴルフの魅力が伝わっているに違いない。
石川の組にも大勢のファンが帯同している。「得るものがあるように」と試行錯誤を重ねているなかではあるが、ギャラリーを奮い立たせるようなプレーでZOZOへの“恩返し”をしたい。(文・高木彩音)
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