勝みなみが米ツアー自身4度目のボギーなし 盟友の言葉を力に「いつもその言葉が頭によぎります」
イチオシスト
<フォード選手権 最終日◇29日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6675ヤード・パー72>
「人生2回目」というフェアウェイキープ率100%の安定したショットに、24パット。ボギーなしの7バーディで「65」をマークした勝みなみは、トータル23アンダーで今季自己最高位となる単独3位で大会を終えた。
ボギーなしは、2025年10月の「BMW女子選手権」初日以来で、米ツアーでは自身4度目の記録。「本当にうれしかったです。ノーボギーはなかなかないので」と笑顔を見せる。一方で、「アメリカではボギー数が高くて、去年は1位(ワースト)だったので、なんとかそこは脱却したい。半分に減らせたら“絶対に優勝できる”と思うし、世界ランキングも上がるはず」と課題にも言及した。4日間で喫したボギー以上はわずか4つ。今週のようなプレーの継続が、大きなテーマとなる。
しかし、すべてが順調だったわけではない。8番ではピンまで約10ヤードのバンカーショットを約2メートルショート。13番のセカンドではスピンをかけるためにフェースを開くか迷い、当たりが薄くなって約15ヤードのアプローチを残した。それでも、いずれも冷静にパーをセーブ。バーディパットがわずかに外れ、肩を落とす場面もあったが、最後まで前向きな姿勢を崩さなかった。
その安定感を支えているのが、昨年から意識している思考法だ。2月の「ホンダLPGAタイランド」2日目に「65」をマークした際にも明かしていたように、「ボギーやダブルボギー、トリプルボギーを打ったときこそ冷静に、自分を許して次のホールに集中する。逆にバーディの後も同じように次に集中する」という考え方を徹底している。
これは、親交の深い同級生で日本ツアー通算12勝の小祝さくらの言葉に影響を受けたもの。『悪いショットや結果のときこそ落ち着いて“しょうがない”と思う。自分を許して次に行く。逆にバーディの後は気を引き締める』。その教えが、今も支えになっている。
「いつもその言葉が頭によぎります。本当に大事だし、すごく勉強になった部分。だからこそ、さくらちゃんは安定した成績を残しているんだと思うし、自分にとっても大きなものになっています。続けるのは簡単じゃないけど、やり続ければ自分のものになるし、ゴルフへの向き合い方も変わる」
さらに一昨年のオフから基礎を見直し、ショットの面で「悩みが少ないのは、今年が初めて」と2月に話しており、いい状態でシーズンを戦っている。その中で先週はショットの状態はよかったもののコースと噛み合わず予選落ち。今週の2日目を終えたときには「今週は自信になる1週間になればいいなと思います」と話していた通りの結果につなげた。
「ダボ、ボギーを打っても、気持ちの面でもすごく落ち着いてきているなって今週は思えたので、そこも上がっているし、技術的にもいいものが見つかって、それを継続できる力やフィジカル面もすごく成長していると思うので、また上がるんじゃないかなと思っています」。確かな前進を示した4日間。米ツアー初優勝は、もう視界に入っている。(文・高木彩音)
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