毒ヘビに噛まれた男性、そのヘビを掴んで病院へ 医師らが恐れて治療をためらう(印)
2020年7月に世界保健機関(WHO)が発表したデータでは、インドで過去20年間に100万人以上がヘビに噛まれて死亡したとされている。同じくインドで男性が毒ヘビに噛まれて病院を訪れたが、噛んだヘビを掴んだまま来院したため、院内が騒ぎとなった。インドのニュースメディア『News18』などが報じた。
インドのビハール州で現地時間15日、同州のミラチャック村に住むプラカシュ・マンダールさん(Prakash Mandal、48)が、毒ヘビに噛まれたため「ジャワハルラール・ネルー医科大学病院(JLNMCH)」を訪れた。
プラカシュさんは帰宅途中、ガンジス川の土手で毒ヘビに右腕を噛まれたが、彼は毒ヘビの首を掴んだまま、そのまま病院に持ち込んだ。病院内にいた患者や医療関係者はプラカシュさんの姿を見るなり毒ヘビに恐れをなし、一時院内は騒然となった。
当時の様子を撮影した動画には、首にヘビを巻き付けたプラカシュさんの姿が映っている。毒が回らないよう右腕を紐で縛り、右手でヘビの首を掴んでいた。また、彼は痛がる様子を見せず、落ち着いて病院の廊下を歩いていた。インドのニュースメディア『Times of India』では、毒ヘビを怖がった医師や看護師は当初、プラカシュさんの治療を拒否していたと報じている。
プラカシュさんは、医師からヘビを放すように言われるも、種類を特定するためにヘビを保持したいと言い張った。治療を受けられないまま時間が過ぎると、プラカシュさんは途中で具合が悪くなり、ヘビを掴んだまま床に倒れ込んでしまった。
何度も説得されたプラカシュさんは、最終的にヘビを放し、その後血清を投与され、現在は容体が安定しているという。
ちなみにプラカシュさんを噛んだヘビは、「インドの4大毒ヘビ」の一つであるラッセルクサリヘビで、これまでにも多数の死者を出している。猛毒のヘビに噛まれながらも、プラカシュさんは噛まれてからすぐに病院に向かったことで命を落とさずに済んだとみられている。
画像は『The Munsif Digital X「Man Brings Snake to Hospital After Being Bitten」』『Wake Up Singapore 「Indian Man Walks Into Hospital Holding Snake That Bit Him」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
記事提供元:テックインサイト
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