菅沼菜々は3季守った“シード陥落”の危機 復調へスイングの原点回帰「良い感じになってきた」
<樋口久子 三菱電機レディス 事前情報◇23日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>
昨季2勝を挙げブレークした菅沼菜々だが、今季は26試合出場で予選落ちが13度。メルセデス・ランキング(MR)は72位と低迷している。その原因はオフに着手したスイング改造にあるという。「かっこよくしたりとか、もっと精度を上げるためにやったけど、やっぱり変えたことが良くなかった」。
前週、ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」でも予選落ち。兵庫から東京に戻ってきた20日(日)と21日(月)は、ツアープロコーチの森守洋氏にスイングチェックをお願いした。「『スイングを元に戻した方がいいよ』って言われました。その戻し方も悩んでいたけど、分かりやすく教えてもらって。球もねじれなくなってきたので、だいぶ良い感じにはなってきました」。昨季好調だったスイングへ“原点回帰”を行い、手応えも感じている。
23日は、練習ラウンドでコースの感触を確かめた。「きょうは雨が降ってグリーンが重かったですけど、雨が止んだら早くなってくると思う。このコースは1年間で1、2番目ぐらいにグリーンのスピードが出るコースなので、すごく好きですね」。高速グリーンはお手のもの。2021年には3位タイ、22年には5位タイに入っており。得意の大会で巻き返しを図る。
来季のシード権が決まる11月の「大王製紙エリエールレディス」まで、この大会を入れて残り3試合(出場権がないTOTOジャパンクラシックを除く)。2020ー21年シーズンから3シーズン守り続けているシード権維持も危うい状況に追い込まれている。まずは、来季の第1回目のリランキングまでの出場資格を得ることができるMR51位~55位以内を目指す。
「元々はシード、シードって言っていたけど、目標をちょっと下げて。ただ、本当にスイングの感触が良くなれば、もしシードが取れなくてもQT(予選会)でも安定したプレーができるのかなと思うので、あまり焦らずにやっていきたい」。9月に発症した肺炎も癒えて体調は万全。あとは結果を残すしかない。(文・神吉孝昌)
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