茂木健一郎、NHK『ジャニー喜多川』特集を批評 「ジャニーさんは才能がある人だった」との評価に違和感
10月21日、脳科学者の「茂木健一郎」(登録者数9万人)が「昨夜放送の、NHKの「ジャニーズ」についてのドキュメンタリーを見た率直な感想。ポンコツな私ですが、こう考えました。みなさんはどう思いますか?」を公開しました。
ジャニー喜多川氏特集の感想を語る
30日にNHKスペシャルで、故・ジャニー喜多川氏に焦点をあてた「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」が放送されました。
茂木はまず、日本のドキュメンタリーは、ディレクターが考えた文章を中立を装ったナレーターに読ませる点が致命的な欠点だと指摘。そのうえで、今回の特集ではそれが最小限に抑えてあったと評価します。
一方で、「ジャニーさんは才能のある人ではあった」とされていたのには違和感を覚えたといいます。茂木は、宮崎駿監督の作品やK-POPを引き合いに、「今エンタメってのは何でもグローバルに時を超えて伝わっていくものですよね。いいものだったら」「そういうことになっているんでしょうか? ジャニーズの方々のエンタメというのは。そうなってないじゃないんですか?」と問いかけます。
ジャニー氏にはグローバルに通用する才能はなかったとする茂木は、ジャニーズの事務所の表現は、「異性の魅力」にとどまっていると語ります。
日本全体が舐められちゃってる
週刊文春などがジャニー氏の問題を取り上げていたのに対し、「まったくNHKはスルーしてたでしょ」と指摘。この背景には「ぬるま湯的な忖度の塊」があるといい、こうした姿勢の結果「ジャニーズのような、僕から言えば二流以下のエンタメが日本にのさばったと僕は思ってます」と苦言を呈しました。
自身はNHKのほとんどの番組は「質的に見れない」「見る気が起こらない」という茂木。それで視聴率が取れているのであれば、「舐めてるとしか思えない」「日本全体が舐められちゃってる」とも語ります。
それでも公共放送してNHKに期待するところは大きいようで、茂木は最後に「猫撫で声でなんか言われてもこっちは心を動かされないよね。本気のストレート直球勝負待ってます」「本気のNHKを一度ぐらい見たいなって俺は思います」と話して動画を締めくくりました。
コメント欄では
ジャニー喜多川に才能があるか疑問ってのは全面的に同意
自分は日本のエンタメ産業の発展の妨げになったと感じてる
ジャニーズの芸能が日本のエンタメを50年遅らせた。
といった同意の声が多く寄せられていますが、
どんなエンタメを提供しても心に響く人も、響かない人もいます。多様性の時代と言われてる中、あれはダメ、これは本気…NHKは、こうあるべき…本物とは…四角四面でびっくりしました
確かに海外でウケるものではありませんが、旧ジャニーズは宝塚のような立ち位置の認識です。興味のない人には全く刺さらないエンタメです。それでも多くの人が勇気づけられたり救われたりしている事も事実です。そのことをまるっと否定しているように聞こえます。世界レベルでウケるものしかエンタメではないのでしょうか?
といった反対意見も寄せられています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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