来季の米国女子ツアーはどうなる? “コグニザント”が冠スポンサーから撤退、交渉中や開催困難な大会も…
今季は5月にニュージャージー州で開催された「コグニザント・ファウンダースカップ」。そのタイトルスポンサーを務めたのは、デジタルサービスを行う『コグニザント』だが、来年はその契約を更新しないことが分かった。
同社は2021年からファウンダースカップのタイトルスポンサーを務めている。賞金を総額300万ドルに倍増し、今季勝利したローズ・チャン(米国)は45万ドル(約6750万円)をゲット。メジャー大会を除く米国女子ツアー最高額を手にした。
ファウンダースカップは、同ツアーを創設したファウンダーたちの功績を称え、11年に初開催された大会。当時のツアーは試合数の減少に直面する危機的状況だったが、前コミッショナーで、現在はUSGAの会長を務めるマイク・ワン氏が「賞金は提示するが、支払われない」という苦肉の策で新大会として設立した。
LPGAツアーを作ったファウンダーたちは18番グリーンで選手らを出迎え、今のLPGAツアーを戦う選手が、みな感謝の意を表する大会でもある。ファウンダースカップ自体は25年も続けられるが、現在「LPGAドライブオン選手権」が開催されているフロリダ州へ変更される可能性が高く、賞金総額も減額となるだろうと米ゴルフウィーク誌は伝えている。
他にも今年タイトルスポンサーとなった「フォード選手権」の契約は1年だけで、更新に関しては現在も交渉中、また今年はタイトルスポンサーなく開催された「ポートランド・クラシック」に至っては継続が困難な状況に陥っている。
来年のフルスケジュールは、11月の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」(11月21~24日・フロリダ州)の週に発表が予定されている。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。