注目の若手俳優・伊藤健太郎！主演も脇役もこなす彼の魅力とは？

ブレイクはすぐそこ！映画ガイドの2019年注目俳優・伊藤健太郎

2019年にブレイクするであろうイケメン俳優として、今私が注目しているのが伊藤健太郎さんです。健太郎さんは、モデルから俳優へと転身し、ドラマと映画でメキメキと頭角を現してきた俳優。これまで主人公の友達的なポジションでの出演が多かった健太郎さんですが、どんどんメインでの出演が増えていき、映画『デメキン』(2017)では主演に！

そして2018年はメジャー映画への出演が増え、『ルームロンダリング』では池田エライザさんと共演、『コーヒーが冷めないうちに』では有村架純さんの相手役など活躍の場を広げていきます。ドラマでも大活躍。2018年10月から放送されたドラマ『今日から俺は!!』（日本テレビ）では主演として、コメディ演技で新境地を開拓しました。

伊藤健太郎さんが注目を浴びるようになったのは、イケメン度の高さもあるのですが、役者としての器用さではないかと思います。『デメキン』では福岡の不良、『コーヒーが冷めないうちに』ではヒロインの王子様的な存在で、肉食、草食、どちらのタイプの男子も演じられる幅の広さがあります。

また、絶対的主演俳優じゃないところもいいんです。主演として作品をリードする力を持ちつつも、助演として主演をサポートする力もある。柔軟性のある役者なんですよ。「俺！」という強烈な自己主張はないけど、いつの間にか作品に溶け込み、その世界で生きている。だからこそオファーがどんどん来るのではないでしょうか。

まっすぐな心と繊細な心が同居するヤンキー役『デメキン』

そんな健太郎さんを知るうえでかかせない作品が、初主演映画『デメキン』です。お笑い芸人のバッドボーイズ・佐田正樹さんの実録自伝小説の映画化作品。「天下を取ろう」と約束をした佐田（伊藤健太郎）と親友の合屋（山田裕貴）の友情を軸に、福岡一を目指すヤンキー軍団たちの抗争を描いたハードな青春映画です。

育ちのよさそうなソフトなルックスの健太郎さんが、明らかにオラオラ系の佐田をどう演じるのかと思ったら、さすが役者です。血気盛んな若者としてスクリーンで大暴れ！ 健太郎さんは、野太くてよく通る声をしているので恫喝したり、叫んだりするシーンでも迫力が出るんですよ。友達思いの繊細さとまっすぐでけんかっ早い一面を持った佐田役は、健太郎さんにとって大きなキャリアアップとなった一作と言えるでしょう。

2019年には別冊少年マガジンの人気漫画『惡の華』（講談社／押見修造）の実写映画で主演も決定している伊藤健太郎さん。これからの活躍にますます目が離せません。

DATA
『デメキン』(2017)
監督；山口義高
出演：伊藤健太郎、山田祐貴、柳俊太郎、今田美桜

（C）よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ
（C）2017 映画『デメキン』製作委員会