ノウハウ本より笑える漫画?子育て中に読みたい一作
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最近、お腹の底から笑ってますか? 未知の育児との遭遇にそれどころではないママにおすすめの漫画が『ママはテンパリスト』です。大人気漫画家、東村アキコ氏の笑いのセンスは育児領域でも殿堂入り。育児書にはない発見と共感が止まりません。プレママの学習書としてもどうぞ!
イチオシスト:斎藤 貴美子
美容・健康、ファッションが得意なコピーライター/ディレクター。日本酒ソムリエ「唎酒師」の資格を取得。出産後、子育て系NPO団体等への取材から、育児問題を認識。ママ系サイトでコラムを執筆し、育児サバイバル術を発信。All About 子育て ガイド。
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テンパる自分を笑えれば、子育てはラクになる!?
作者、東村アキコ氏の実子がモデルのごっちゃん
「聞いていた話や育児書と違う……」「こんなに寝られないブラックな生活だとは思わなかった……」などなど母親になって初めて体験する「思っていたのと違う」育児地獄。子どもの特性によっても通用すること・しないことがキッチリ分かれますよね。
でも、そんな思いを抱えているのはあなただけではありません。人気漫画家・東村アキコ氏も同じ。「すいません、育児ナメてました」のキャッチコピーに表れているように、東村氏自身の初体験の育児の日々を笑いに昇華させている殿堂入り漫画が『ママはテンパリスト』です。
これを読めば、子どもは圧倒的に母親を振り回すものだと再確認し、「子どもに振り回されるのはしょうがないんだ……!」と育児に対する肩の力が抜けることでしょう。
つわりでも読めた東村節が炸裂
親子でハマった宝塚の回では、ごっちゃんのリアルヅカメイク写真も収録
前述しましたが『ママはテンパリスト』の作者は、ドラマ化もした『東京タラレバ娘』や『海月姫』『主に泣いてます』など人気漫画の生みの親でもある東村アキコ氏。
本作は、ご本人の体験をもとにした育児エッセイ漫画で、息子「ごっちゃん」が2歳になってからの生活が、東村氏ならではのセンスで描かれます。実話だというエピソードの数々に「あるある~」と笑い、「さすが漫画家のお子だ!」と感嘆します。
私が全編を通じてもっとも共感&痛感したのは、「育児のイメージと現場のリアルは全然違う!」ということでした。
私は妊娠以前「出産すれば、オートマティックに母性が芽生え、尽きることない愛情を与えることができ、子どもはすくすく素直に育つ」という暖色系のほわっとした甘い考えを抱いていましたが、子どもを産んだところで母親の性格は変わりません。子どもは制御不能で、天才で、育児とはその面白いイキモノと一緒に生活していく蛍光色の日々なのだと知ったのです。
ちなみに私はつわりがひどく、妊娠中は文字を読むこと、原稿を書くことがかなり困難でしたが、それでもこの漫画は読めました。つわりを上回るほどのテンポの良さと笑いがあります。
ほっこり系よりギャグ系が好みの方にはぴったり、あまり漫画を読んだことのない方にも、育児体験の参考書として『ママはテンパリスト』の一読をおすすめします!
DATA
集英社|ママはテンパリスト
クイーンズコミックス
著者:東村アキコ
サイズ:A5判
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