新入社員が会食中に「この店すごい映えますね!」とSNSを更新。取引先の公式アカウントにタグ付けし…
料亭での重要な商談中、新入社員が無断で写真を撮影し、顧客の顔までSNSに投稿してしまった!「バズりますよ」と悪びれないデジタルネイティブ世代に対する、コンプライアンス教育の難しさと対策をお伝えします。
イチオシスト
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「悪気がない」のが一番厄介かもしれません
プロフィール
- 当時の年代:30代
- 性別:男性
- 当時お住まいの都道府県:東京都
- 当時の職業:営業職
【わたしのイチオシ対策】SNS利用の境界線を明確に! 具体的なNG事例で教育を
自身やご家族が体験した新入社員とのトラブルについてアンケートで募集し、【わたしのイチオシ対策】として紹介します。
今回は、商談の席で新入社員が顧客の写真を無断でSNSに投稿し、猛烈な抗議を受けたという体験談をお届けします。
Q1. トラブルが発生した場所を教えてください
A. 重要顧客との会食の席(料亭の個室)
Q2. トラブルになった相手を教えてください
A. 新入社員(23歳・男性)
Q3. どのようなトラブルに巻き込まれましたか?
A. 商談の合間に無断で料理や店内の写真を撮影し、あろうことか顧客の姿が写り込んだ状態でSNSにリアルタイム投稿してしまったトラブルでした。
Q4. トラブルになったきっかけを教えてください
A. 料理が運ばれてきた際、あまりの豪華さに興奮し、自分のフォロワーに見せたいという衝動を抑えられなかったことです。
Q5. トラブルになった際、相手から何か言われましたか?
A. 慌てている私とは対照的に、「この店すごい映えますね!会社の宣伝にもなるし、これ絶対バズりますって! 」と、コンプライアンス意識の欠片もない発言を悪びれもせずにしていました。
Q6. トラブルの内容を詳細に教えてください。場所や当時の状況、心情を踏まえてご回答お願いします。
A. 顧客は業界でも有名な保守的な企業の役員の方で、プライバシーには非常に厳しい方でした。新入社員は、今の時代SNSでの発信は当たり前だという感覚で、取引先との守秘義務や相手の立場を一切考慮していませんでした。
投稿された写真には顧客の顔がはっきりと写っており、位置情報まで付加されていました。企業の公式アカウントにタグ付けされていたことから、数時間後先方の秘書の方から「役員の動静が外部に漏れるのは極めて問題だ。危機管理意識が低すぎる」と猛烈な抗議の電話をいただきました。
せっかく築いてきた信頼関係が一瞬で崩れ去る感覚に、目の前が真っ暗になりました。本人はSNSの拡散力を「善」としか捉えておらず、仕事におけるリスク管理の概念が完全に欠落していました。
Q7. どのように解決しましたか?
A. 即座に投稿を削除させ、翌朝一番で私と上司が先方の本社へ出向き、謝罪しました。
幸いにも投稿から数時間での削除だったため大きな拡散は免れましたが、信頼回復には半年以上の月日を要しました。解決策として全社員向けにSNS利用の再教育を実施し、新入社員には情報漏洩が企業に与える損害について徹底的に指導を行いました。
Q8. トラブルを経験して、後悔していることや「もっとこうすれば良かった」と思うことはありますか?
A. 「デジタルネイティブ世代だからネットには詳しいだろう」という先入観を捨て、プライベートと仕事のSNS利用は全く別物であることを、実例を挙げて最初から厳しく説明しておくべきでした。機密保持契約の重みを、具体的な損害賠償の話も含めて伝えるべきだったと痛感しています。
■編集部解説
即座の投稿削除と翌朝の迅速な謝罪という、スピード感を持った危機対応が被害の拡大を防ぎました。さらに、当事者の処分だけで終わらせず、全社員向けのSNS再教育を実施して組織全体のコンプライアンス意識向上につなげた点は、非常に的確なリスクマネジメントです。 個人のSNS感覚をそのままビジネスの場に持ち込んでしまうトラブルを防ぐためには、「ダメなものはダメ」と伝えるだけでなく、「なぜダメなのか(競合他社への情報漏洩リスク、役員の安全確保)」というビジネス上の背景までセットで教育することが不可欠です。
Q9. 同じような被害を防ぐために、他の人へ伝えたいことがあれば教えてください。
A. 「悪気がない」のが一番厄介です。SNSに慣れ親しんだ世代は、共有することのリスクよりも楽しさを優先しがちです。入社後すぐに、何が社外秘で、何が個人のプライバシーに触れるのかを、具体的なNG事例と共に「これだけは絶対に守るべきルール」として叩き込んでおくことが不可欠だと思います。
■編集部まとめ
新入社員が会食中に重要顧客の姿を無断でSNSに投稿し、大きな信用問題に発展しかけたトラブルでした。 プライベートでの「日常の共有」と同じ感覚で、悪気なく仕事の裏側を投稿してしまうリスクはどこの職場でも起こり得ます。こうした事態を防ぐためには、入社時の研修段階から具体的なNG事例(契約書、PC画面、取引先との会食など)を明示し、情報漏洩が企業や個人に与える損害リスクをしっかりと共有して「公私の境界線」を正しく教育することが、組織と新人の双方を守るための重要な鍵となります。
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