野田琺瑯バットおすすめはキャビネ!人気サイズや使い方、レクタングルとの違い
インテリア&フードスタイリストで、料理講師も務める江口恵子さんのイチオシは、野田琺瑯のバット。最大の魅力は、「使い勝手の良さはもちろんですが、普遍的なデザインにある!」とのこと。野田琺瑯バットの使い方、12取・15取・キャビネなどのサイズや蓋つきレクタングルなどの種類、それぞれの用途、蓋や網などの付属品、お手入れなどについても詳しく紹介してもらいます。
※記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。
野田琺瑯のバットは「流行り廃りなく使い続けられる」のが最大の魅力
インテリア&フードスタイリストで、料理講師も務める江口恵子さんのイチオシは、野田琺瑯のバット。最大の魅力は、「使い勝手の良さはもちろんですが、普遍的なデザインにある!」とのこと。
「野田琺瑯のシンプルで飽きのこない普遍的なデザインは、流行り廃りなく長く使い続けられる一品。入れ替わりの激しい昨今、長年ずっと同じものを取り扱ってくれる老舗メーカーさんは珍しくなってきています。
例えば、無印良品にも高品質の琺瑯のバットがありますが、何年か前のものと微妙に様相が異なっているなど、マイナーチェンジしています。もちろん、商品がより良いものになるのはいいことなのですが、良いものがずっと変わらずにいてくれる安心感もありますよね。
たとえば、一人暮らしのときに大小1個ずつバットを持っていて、結婚してから他のサイズを増やす、なんてことも野田琺瑯ならできる! 後から買い足しても違和感がないので、徐々に集めたいときも便利なんです」(江口さん)。
今回は、江口さんに野田琺瑯バットの愛用エピソードを詳しくお聞きしつつ、上手な使い方、12取・15取・キャビネなどのサイズや蓋つきレクタングルなどの種類、それぞれの用途、蓋や網などの付属品、お手入れなどについても紹介します。
「野田琺瑯」とは?
野田琺瑯のロゴ
1934年、野田悦司氏創業の「野田琺瑯」。創業から80年以上もの間、琺瑯一筋で製品を作り続けている老舗メーカーとして広く知られています。
2003年には、琺瑯=カラフルな色や柄という概念を覆した「WhiteSeries」を販売し、2013年には「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞。この「WhiteSeries」のバットやレクタングルのことを
この「白さ」は、野田琺瑯バットの魅力のひとつ。
「白い琺瑯は他社にもありますが、野田琺瑯の白は特にきれい。清潔感があり、クリアな印象は他のものと比べても群を抜いています。形や色など、ほんのちょっとした差だと思うんですが、計算されそぎ落とされたデザインは、まさに野田琺瑯ならでは。毎日使うものなのに、“やっぱりいいな”と思えるんですよね」(江口さん)。
バットとは? 野田琺瑯バットのメリット、デメリット
そして、バットとは角形の浅い容器のこと。包丁で切った材料を並べたり、マリネ液を漬けこんだり、塩など具材に下味をつけたり、揚げ物の衣をつけたり、揚げ油をきったりと、料理の下ごしらえをする際に便利な調理道具です。ステンレス・耐熱ガラスなどのバットもありますが、琺瑯自体のメリットも多数あります。
琺瑯とは、金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材のこと。鉄の持つ強度とガラスの持つ美しさを兼ね合わせた複合材料として古くから使われてきました。
「なんといっても琺瑯は、熱伝導の良さ。丈夫で耐熱性に優れていて、冷却性も高いのも便利。例えば、揚げたてアツアツのものをバットにあけて、冷蔵庫に入れて冷やして……という使い方ができます。
また、酸や塩分に強いので、錆びる心配も無用で入れるものを選ばないのが魅力。酸の強いフルーツや調味料を入れても傷まず、匂い移りもしません。
また、耐熱性もあるのでバットのまま火にかけて調理することも可能。カチカチのバターなどをさっと弱火にかけて温めれば、電子レンジよりずっと早いですよ」と江口さん。
メリットばかりに思える琺瑯ですが、唯一の弱点は
「チップしやすいこと」なんだとか。
「表面がガラス質でできているので、衝撃に弱く、ぶつけたり落としたりすると端が欠けてしまうこともしばしば。私も時々やってしまうんですよね。金属を使っているため、完全に割れてしまうことはありませんが、チップしたところから黒ずんだり傷んだりすることはあります。“琺瑯は錆びる?”と思っている人は、そのことを言っているのかもしれませんね。取り扱いには注意です」(江口さん)。
12取、15取、手札、キャビネ……野田琺瑯のバットのおすすめのサイズ
サイズが豊富な野田琺瑯のバットですが、江口さんのおすすめはキャビネサイズ(サイズ:約20.9×16.5×3cm)なんだそう。
江口さんは蓋つきのキャビネをイチオシ
「家庭で使うことを考えるとこのサイズが一番使いやすいと思います。いきなりたくさんそろえる必要はないので、キャビネ1つ、もしくは、小さめと大きめを2種類持っているだけでも便利です。また、 同じサイズを複数持つより、各1で揃えるのがおすすめです。バットはすべてのサイズを“入れ子”にして収納できるので、サイズ違いで揃えることで保管も楽ちんになります」(江口さん)人気のサイズは12取サイズと15取サイズ
野田琺瑯のバットの中でも特に人気なのが、12取サイズと15取サイズ。ともに大きめです。
それぞれのサイズは……
12取(サイズ:約32.7×24.5×4.8cm、容量2.5L)
15取(サイズ:約29.6×23.5×4.3cm、容量1.75L)
18取(サイズ:約26.6×21.2×3.8cm、容量1.25L)
21取(サイズ:約24.2×19.6×3.5cm、容量0.96L)
キャビネ(サイズ:約20.9×16.5×3cm、容量0.57L)
手札(サイズ:約15.5×12.5×2.6cm、容量0.3L)
となっています。
「12取は約32.7×24.5×4.8cm程度の大きさで、パンなどをのせてオーブンで焼いたり、食材をストックするのに便利なサイズ。15取は約29.6×23.5×4.3cm程度の大きさ。チキンのグリル焼きやグラタンやラザニアなど、琺瑯のままオーブンに入れて調理する際におすすめです」(江口さん)。
野田琺瑯の「バット」と「レクタングル」の違い
主な違い
野田琺瑯には、「バット」と並ぶ人気商品として「レクタングル」があります。「レクタングル」とは、長四角形のこと。商品としての「バット」と「レクタングル」の大きな違いは、蓋がついているかどうか。厚さなどのサイズ感も微妙に違います。どちらも本体は琺瑯でできているため、オーブンや直火での調理も可能で、シール蓋は食器洗浄機NGです。
どう使い分ける?
蓋のついているレクタングルは、保存容器としての性能も優れています。バットの場合、ラップをかける必要がありますが、レクタングルなら蓋をしてしまえばOK。
また、レクタングルはサイズ違いのほかに、「浅型」「深型」の2種類があり、深型はその名の通り高さがあるので、スープなど液体の保存に向いています。
レクタングルのサイズ
【レクタングル浅型】
S:W208×D145×H44mm、0.8L
M:W252×D188×H48mm、1.4L
L:W290×D228×H57mm、2.4L
【レクタングル深型S】
Sシール蓋:W154×D103×H57mm、0.5ℓ
S密閉蓋:W154×D106×H58mm、0.5ℓ
S琺瑯蓋:W160×D105×H57mm、0.38ℓ(密閉時)
【レクタングル深型M】
Mシール蓋:W183×D125×H62mm、0.85ℓ
M密閉蓋:W186×D128×H63mm、0.85ℓ
M琺瑯蓋:W193×D127×H62mm、0.62ℓ(密閉時)
【レクタングル深型L】
Lシール蓋:W228×D155×H68mm、1.5ℓ
L密閉蓋:W230×D157×H69mm、1.5ℓ
L琺瑯蓋:W237×D158×H68mm、1.18ℓ(密閉時)
バットとレクタングルを合わせ買い
江口さんのように、バットとレクタングルをサイズ違いで購入すると便利。
キャビネ(サイズ:約20.9×16.5×3cm、容量0.57L)
【レクタングル深型 L】シール蓋:W228×D155×H68mm、1.5ℓ
15取(サイズ:約29.6×23.5×4.3cm、容量1.75L)
を重ねるとこのようにスッキリと収納できます。
野田琺瑯のバット・レクタングル、イチオシの使い方
オーブンでそのまま調理
「“絶対に失敗しない簡単で見栄えのいい料理”を聞かれたときに、野田琺瑯のバットでオーブン料理をおすすめしたことがあるんです。“引っ越ししたばかりで食器が揃ってない!”と言っていたから、食材を切って、バットに乗せて、オーブンに入れて、そのまま食卓に出せるからぴったりだなと思って! オーブン調理って難しそうに見えるけれど、実はほったらかしOKだから失敗が少ないんです」(江口さん)<材料>
プチトマト15~20個、ブロックベーコン100~150g(『成城石井自家製ベーコンブロック』)、カマンベールチーズ1個125g(『フランスイル・ド・フランスブリー』)、マッシュルーム3~4つ、オリーブオイル(『ヴィラブランカオーガニックエクストラバージンオリーブオイル』)適量、塩コショウ適量
<作り方>
1.材料を切って野田琺瑯バットに入れる。カマンベールチーズとマッシュルームは乱切り、ベーコンは5mm幅、プチトマトは洗ってヘタを取る。オーブンは200度に熱しておく。
2.塩コショウをして、オリーブオイルを回しかける
3.200度に熱したオーブンに入れて、8~10分
4.ベーコンがカリッとしてきたら完成!
作り置きの保存に
吉祥寺でカフェ&レストランを営み、ケータリングの受注もしている江口さんは、見た目の美しさと汎用性の高さも評価。
「野田琺瑯バットは、真っ白なデザインなので、和食にも洋食にもマッチするので使用用途が広いんです。ホームパーティなどにそのまま出してもスタイリングの邪魔をしません」(江口さん)、
食材の保存容器に
使いかけの食材の保存にも使用可能。
「冷凍庫に常備しているカルディの生ハムが、野田琺瑯のレクタングル深型Sサイズにぴったり。開けかけのパッケージのまま、すっぽり入って便利!」(江口さん)。
野田琺瑯バット・レクタングルの魅力とメリット
改めて、野田琺瑯バット・レクタングルならではのメリットや魅力を紹介します。
品質のいい日本の老舗琺瑯メーカー
日本の老舗琺瑯メーカーである「野田琺瑯」が作る、質のいい琺瑯であることが魅力。
サイズが多数ある
野田琺瑯のバットは、手札(約15.5×12.5×2.6cm)から12取(約32.7×24.5×4.8cm)まで全6サイズ。用途によって使い分けると良いでしょう。
重ねられる
全6サイズあるバットは、すべて“入れ子”になり、スタッキングして収納することが可能。重ねることで省スペースに収められます。バットとレクタングルで大小サイズ違いを購入するのがイチオシです。
匂いがつかない
琺瑯の表面を覆うのはガラス質。ガラスは匂い移りに強いため、カレーなど匂いの強い料理を入れた後でも安心して使えます。
高温OKで揚げ物に使える
耐熱性に優れた琺瑯は、揚げ物を入れる容器としてもおすすめ。バット用の網をセットすれば油切りもできます。
食洗器にも対応可
高温OKなので、食洗器なども使用可能。ただし、レクタングルのシール蓋のみ食洗器はNG。
そのまま煮びたしなどの保存容器にもなる
熱伝導に優れているので、そのまま保存容器として使うこともできます。蓋つきのレクタングルなら、作り置きの保存にも活用できます。
お鍋の具材入れや餃子入れに
インテリア性が高い白を貴重としたデザインは、そのまま食卓に出してもおしゃれ。
「お鍋の具材や包んだ餃子を並べて冷蔵庫に入れる際に重宝します。テーブルでわいわい調理しながら食べるときにも活躍です」(江口さん)
キッチンが見えてもおしゃれ
リビングから見えるキッチンでも、無機質な金属製バットと異なり、見えても様になるのがうれしいポイント。ナチュラル系のインテリアにも、景観を邪魔することなく馴染んでくれます。
野田琺瑯バット・レクタングルの機能性や付属品について
野田琺瑯 バットは食洗機OK
耐熱性に優れた野田琺瑯のバットは、もちろん食洗機の使用もOK。ただし、琺瑯はチップしやすい素材のため、食洗機に入れる際は、他の食器などとぶつけないよう注意しましょう。
野田琺瑯 バットの耐熱温度
直火調理もOKな野田琺瑯のバットの最高耐熱温度は250℃。多くの家庭用オーブンの最高温度に当たる温度です。
野田琺瑯バットはIHコンロには非対応
直火やオーブン調理が可能な野田琺瑯のバットですが、IHや電子レンジには非対応。破損の原因となるため、IHや電子レンジでの使用は控えましょう。
野田琺瑯バットの蓋は3種類
蓋付きのレクタングルですが、「シール蓋」「密閉蓋」「琺瑯蓋」の3種類の蓋があります。それぞれ価格や機能性が異なります。
蓋はサイズによって値段が異なりますが、シール蓋が最も安価で、約200~300円程度。
レクタングル深型S用シール蓋200円(税抜)
レクタングル深型M用シール蓋250円(税抜)
レクタングル深型L用シール蓋300円(税抜)
江口さんは、レクタングル深型に「シール蓋」をつけて使用。
食材や料理の長期保存がメインなら密閉性が高い「密閉蓋」、高温で使用する丈夫な蓋が欲しいなら「琺瑯蓋」を選択するのも可。シーンによって使い分けするのも良いでしょう。
野田琺瑯バットに合う、バット用網を買い足す人も
耐熱性の高い野田琺瑯は、揚げ物をのせてもOK。工房アイザワ(Kobo-aizawa)のバット用網が代用できます。江口さんは揚げ物網は使用していないそうですが、工房アイザワの深型ランチボックスは愛用しているとのことで、プロ愛用のブランド同士で相性がいいようです。
「大正時代に創業した、新潟県燕市の工房アイザワ。長い歴史のなかでの、ものづくりへの姿勢が大きな信頼感につながります。機能性と美しさを兼ね備えた、使ってみるとわかる細やかなこだわりと配慮は、どこにでもありそうでどこにもないもの。愛用するランチボックスも、角の柔らかなカーブや、金具の繊細な動き、液漏れしないパッキンなど、シンプルですが使いやすく、ぜひ一度使ってみていただきたい逸品です」(江口さん)
「この深さが欲しかった……工房アイザワの深型ランチボックス」》》
野田琺瑯は「使い続けたいキッチングッズ」としてギフトにも
さまざまな使い方ができる野田琺瑯
保存容器から調理器具まで、さまざまな使い方ができる野田琺瑯の製品。そのままテーブルに並べても様になり、長く使い続けられるのが魅力です。
また、その実用性の高さから結婚祝いなどのギフトにもおすすめ。
シンプルなデザインなので、どんなインテリアとも相性抜群です。長く使い続けたいキッチングッズを探している方は、ぜひ使ってみてくださいね。
野田琺瑯についてよくある質問
さいごに野田琺瑯についてよく聞かれる質問を江口さんにきいてみました!
Q:野田琺瑯は他にどんな製品を売っているのですか?
A:今回紹介した保存容器や調理小物はもちろん、鍋やポット、スプーンなども販売しています。機能美を大切にしているため、一つ一つの製品デザインが美しく仕上がっています。是非他の商品にも目を通してみてはどうでしょうか。
Q:野田琺瑯についてもう少し知りたい!
A:野田琺瑯は創業以来、琺瑯(ホウロウ)一筋に製造をしているメーカーです。国内で唯一、琺瑯づくりのすべてを自社で一貫生産しており(部品を含め)すべてが日本製となっています。
Q:琺瑯が欠けたり、剥がれると有害なものが出ますか?
A:公式HPによれば、表面が剥がれても有害な物質が出ることは無いようです。素材には鋼板(鉄)が使われており、化学変化を起こすこともなく安心です。
\d払いがとってもおトク!/
DATA
野田琺瑯┃ホワイトシリーズ バット/レクタングル深型
サイズ:各種
素材・材質:ホーロー用鋼板(ホーロー加工)
取材・文:日村しおり
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。