ミラノの老舗「Cova」のパネットーネは手土産にもおすすめの絶品スイーツ
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「パネットーネ」とは、イタリアでクリスマスシーズンに食されるお菓子。なかでも「COVA」のパネットーネはイタリア本国でもあまりにも有名で、クリスマスシーズンでなくてもリクエストの声が多数寄せられたことから通年販売するようになったんだとか。編集者の山口さんにその魅力を教えてもらいました。
イチオシスト:山口繭子┃Mayuko Yamaguchi
『婦人画報』『ELLE gourmet』の編集を経て、2019年にフリーランスに。noteでは食をテーマに、食のツール、食の考え方、シェフの話などの記事を発表している。なかでも、今注目しているのは地方発信による「ローカルガストロノミー」。「これからは食べ手が動く時代です。地方だからこそ成立する環境を大切にしたコンセプトにぜひ注目を」
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「COVA」のパネットーネのレシピは、門外不出。職人たちが代々引き継ぎ、その内容をまったく変えることなく現在に至っている
昨年、GINZA SIXと渋谷スクランブルスクエアにミラノの老舗カフェ「Café Cova Milano」がオープンしました。とてもエレガントなカフェで、食事もスイーツも美味しいのですが、ここには通年で購入可能なパネットーネがあります。「あのパネットーネが年中食べられる!」とスイーツファンから注目を集めているそうです。 今回は、イートインもテイクアウトも可能なミラノの名菓子「パネットーネ」を紹介します。大人の女性の手土産にぴったりなスイーツだと思います。
素朴な甘さ、しっとりとした食感がたまりません!
「Café Cova Milano」で提供されるパネットーネ。イートインもテイクアウトも両方楽しみたい
「パネットーネ」とは、クリスマスに食されるイタリアの焼き菓子です。フランスではブッシュドノエル、ドイツではシュトーレンがありますが、その仲間とも言うべき、クリスマスシーズンの代名詞ですね。
このパネットーネ、お店によってさまざまなレシピがあるそうですが、なかでも「COVA」は、1817年創業と、イタリアで最も歴史あるパスティッチェリア(菓子屋)のひとつなんです。
「COVA」は以前から知っていたのですが、過去、有楽町にあったショップがクローズしてしまい、食す機会を逸していました。ところが2019年9月、GINZA SIXに直営店が入ったというのを聞きつけ、早速、お店に出向きました。ちなみに現在では、渋谷スクランブルスクエアにも国内2号店がオープンしています。
渋谷スクランブルスクエア店の店内。ミラノの旗艦店を再現し、メニューは本店と同じ内容を提供
そしたら、あのパネットーネがあるって言うじゃないですか! 「COVA」はパネットーネに本当に自信があって、クリスマスシーズンに限らず、通年出しているそうなんです。私、パネットーネが大好きなんです。こんなに美味しいのに、クリスマス時期にしか食べられないっておかしくないですか? って常々考えていたくらい、好きなんです。
店舗で提供されるパネットーネ。またそのほかにも多種多彩なスイーツをとりそろえる
ちなみに、イートインだと、とっても綺麗にサーブしてくれます。イングリッシュカスタードクリーム(カスタードと生クリームを混ぜたもの)とチョコクリームを載せ、ベリーが添えてあり、まさに至福の味わいです。
ホームパーティでの手土産選びがポイントに!?
山口さんいわく、ミラノのドゥオーモを彷彿とさせるフォルム。パッケージもかわいらしいパネットーネ(ホール/500g)
これからは自宅に知人・友人を呼んで、食事をすることがもっと尊ばれる傾向にあると思うんです。そのときに、子どもから大人まで喜ばれる手土産の選択肢をいくつか持っておくのって、ますます大事になると思うんです。もちろん料理が得意なら手づくりもいいのですが、なかなかできない(笑)。
その手土産として、「COVA」のパネットーネはまさに最適と言えるのではないでしょうか。ちなみにパネットーネには必ずフルーツが使われますが、このフルーツを洋酒に漬け込むのが定石。ところが「COVA」のパネットーネは洋酒に漬けていません。ですから、子どもたちも含め、誰でも食べられるんです。
そしてこの見た目が古式ゆかしきといいますか、往年の大女優を思わせるルックスであるのもたまらなく愛おしい。80年代の芸能界のような、ちょっと人間味がある感じが、いまとても新鮮に思えます。見た目は地味なんですが、最後には大好きになってしまうアイテムだなと思います。
このフォルムは、ミラノのドゥオーモの形みたいですよね。200年前というと、日本では江戸時代。そんな時代から愛されてきた味わいが遠く離れた現代の日本でも食べられるなんて、感慨深いです。
DATA
Café Cova Milano┃パネットーネ
食材:小麦粉、バター、イースト、卵、ドライフルーツなど
山口繭子(やまぐち・まゆこ)
Instagram:mayukoyamaguchi_tokyo
note:山口繭子/食の編集・ディレクション
『婦人画報』『ELLE gourmet』の編集を経て、2019年にフリーランスに。noteでは食をテーマに、食のツール、食の考え方、シェフの話などの記事を発表している。なかでも、今注目しているのは地方発信による「ローカルガストロノミー」。「これからは食べ手が動く時代です。地方だからこそ成立する環境を大切にしたコンセプトにぜひ注目を」
Instagram:mayukoyamaguchi_tokyo
note:山口繭子/食の編集・ディレクション
『婦人画報』『ELLE gourmet』の編集を経て、2019年にフリーランスに。noteでは食をテーマに、食のツール、食の考え方、シェフの話などの記事を発表している。なかでも、今注目しているのは地方発信による「ローカルガストロノミー」。「これからは食べ手が動く時代です。地方だからこそ成立する環境を大切にしたコンセプトにぜひ注目を」
文:土田貴史
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