日本人の体質を研究して作られた「ca ca o」のチョコレートが美味しすぎる
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いまや世界中のショコラブランドが集まるここ日本で、新たなドメスティック・プレミアムチョコレートブランドが注目されはじめています。編集者の山口さんがおすすめしてくれたのは、鎌倉を本拠地にした「ca ca o」のチョコレート。日本人の体質をもとに研究されており、従来のものとはまったく異なる逸品なんだとか。
イチオシスト:山口繭子┃Mayuko Yamaguchi
『婦人画報』『ELLE gourmet』の編集を経て、2019年にフリーランスに。noteでは食をテーマに、食のツール、食の考え方、シェフの話などの記事を発表している。なかでも、今注目しているのは地方発信による「ローカルガストロノミー」。「これからは食べ手が動く時代です。地方だからこそ成立する環境を大切にしたコンセプトにぜひ注目を」
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鎌倉の隠れた逸品「ca ca o」。山間で育てた香りの強いイチジクの葉を漬け込み、スパイシーな香りとともに、芳醇で深い味わいを楽しめる
「ca ca o」は、鎌倉で創業したチョコレートファクトリー。創業10年も経たず、世界のチョコレートの祭典「サロン ドゥ ショコラ」にも出展を果たしました。
このチョコレート、口どけが従来のものとはまったく異なるもので、舌に載せると仄かに冷たさを感じるほど水分量を含み、アっという間に口中でトロトロっと溶け出すんです。
チョコレートを日本人の体質をもとに再研究
編集者としてあらゆる商品を見てきた山口さんが「これはイチオシ!」と選んだのが「ca ca o」。その理由を熱く語ってくれた
先日、はじめてこのチョコレートを食べる機会があって、とても美味しくて感動してしまって! 美味しいチョコレートはすでに世の中に溢れています。そのことは重々承知しているんですが、このブランドは改めてチョコレートという食材をとても研究なさっていると感じました。
日本人は外国の方々に比べてチョコレートの消費量がまだまだ低い。でもそれは、海外の方が単にチョコレート好きだからと思っていたんですが……それはどうやら違ったみたいなんです。日本人は唾液の量が少なくて、チョコレートの消化吸収ができにくいという話をうかがいました。
そこで生み出されたのが、水分量を究極に含んだ口溶け抜群のチョコレートです。確かに、日本人って、フワフワとかトロっトロとか、柔らかなものが好きですよね。流行りのパンひとつとっても、ふわふわの高級食パンとかミルクフランスとか、柔らかなタイプが全盛です。
つまり、このブランドは、カカオ自体のクオリティにこだわることはもちろん、どうしたら日本人の体質でも美味しくチョコレートをいただけるのかを考えたわけですが、その考え方自体が、じつに日本人的(笑)。相手のことをとことん考えた姿勢がとても素敵です。私も、いままでたくさんのチョコレートを紹介してきましたが、もう“本場の味、そのまま”というキーワードでは響かない時代に突入したのだと確信しました。
パリ、ロンドンにも進出が決定!
「ca ca o」ブランドについて書かれたコンセプトシート。ストーリーを知れば二度美味しい
数あるフレーバーのなかで、私のイチバンは冬から春にかけて登場する「フィグ」。これには参りました。ちなみに「ca ca o」は鎌倉本店のほか、先日、新宿の「NEWoMan」に入りました。そして2021年にはパリ、2022年にはロンドンに出店されるそうです。ただ今後も少しずつ店舗が増えていくでしょうが、最大でも15店舗ぐらいまでで留めると聞いています。カカオの品質にこだわるために、それが限度とか。
というわけで、「ca ca o」は、注目のプレミアムチョコレートブランドとして今後も話題にのぼること間違いなし。ぜひ一度、試してみてくださいね。
DATA
ca ca o┃生チョコレート
フレーバー:いちじく
主成分:カカオ45%ミルクチョコレート、いちじくの葉
内容量:16粒入り
賞味期限:個別包装に記載(発送日より約21日程度)
保存方法:10℃以下
山口繭子(やまぐち・まゆこ)
Instagram:mayukoyamaguchi_tokyo
note:山口繭子/食の編集・ディレクション
『婦人画報』『ELLE gourmet』の編集を経て、2019年にフリーランスに。noteでは食をテーマに、食のツール、食の考え方、シェフの話などの記事を発表している。なかでも、今注目しているのは地方発信による「ローカルガストロノミー」。「これからは食べ手が動く時代です。地方だからこそ成立する環境を大切にしたコンセプトにぜひ注目を」
Instagram:mayukoyamaguchi_tokyo
note:山口繭子/食の編集・ディレクション
『婦人画報』『ELLE gourmet』の編集を経て、2019年にフリーランスに。noteでは食をテーマに、食のツール、食の考え方、シェフの話などの記事を発表している。なかでも、今注目しているのは地方発信による「ローカルガストロノミー」。「これからは食べ手が動く時代です。地方だからこそ成立する環境を大切にしたコンセプトにぜひ注目を」
文:土田貴史
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