2020年春ドラマは、多彩な「マンガ・ドラマ」がイチオシ
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新しいことにウキウキの春、戦いの春、不安な春……いろんな春があるように、いろんな春ドラマがあります。ドラマガイドの竹本道子さんに、この春注目のイチオシドラマを挙げていただくと、今季の注目は「マンガ・ドラマ」なのだとか。それぞれの背中を押してくれる春ドラマを探してみてくださいね。
イチオシスト:竹本 道子
『太陽にほえろ!』のスクラップブックをつくり友人と盛り上がったこども時代。夕方の再放送が見たくて一目散に帰宅した青春時代。撮影現場を垣間見た平成時代。尽きないドラマへの好奇心は令和もつづく。All About ドラマ ガイドを務める。
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2020年の春ドラマは、マンガが原作のドラマが豊富です。往年のドラマファンからは、「マンガ原作が多すぎる」という声もあるかもしれませんが、それには理由があります。
現代の視聴者は情報通になってきています。それにより、ドラマにもマニアックな世界やリアリティを求め、知られざるプロの世界や、経験できない空想の世界に、より強い興味が注がれているのではないでしょうか? そうなったときに、現場をていねいに取材して詳細に描き出す「マンガ原作」が活きてくるのです。そして、それらを描こうとすると表現や演出にも高度なものが必要になってきます。
今期2020年春ドラマでも、薬剤師やコンサルタントの現場を細かく描かれたドラマが登場しています。これらの専門的な内容を、独自の視点でどう深掘りしているのかが見どころに挙げられます。また、「猫」や「光源氏」などをテーマにした独創的な世界も、「誰が演じるの? どんな演出や音楽なの?」と、観る側の気持ちを高めてくれますよね。
もはや、マンガ原作のドラマは、若い世代だけのドラマではありません。おうち時間に原作と合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか?
『きょうの猫村さん』(木曜深夜0時52分~/テレビ東京系)
■ほっこり、ぬくぬく、ちょっとシビア。にゃんともおかしい猫村さんに癒やされる!
猫の猫村ねこさんは家政婦をしながら、かつての飼い主「ぼっちゃん」との再会を夢見ています。2003年の連載開始から愛され続ける猫村さんはなぜ話せるのか、なぜ歌えるのか。気になることがいっぱいですが、シビアな問題も解決してきた猫村さんなら、テレビでも大活躍間違いなし。
演じるのは松重豊さん。猫村さんの勤務先・犬神家も気になります。2分30秒で繰り広げられるミニドラマが、にゃんとも待ち遠しい毎日になりそう。
\d払いがとってもおトク!/
DATA
『きょうの猫村さん』
主演:松重豊
原作:ほしよりこ「きょうの猫村さん」
監督:松本佳奈
脚本:ふじきみつ彦
プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京)、千原秀介(AOI Pro.)
主題歌:松重豊「猫村さんのうた」
『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(木曜夜10時~/フジテレビ系)
■悩めるすべてのひとが、胸をはって働く気持ちを取り戻せる
薬剤師の奮闘を描いたドラマ『アンサング・シンデレラ』。私たちが日々手にする薬や薬剤師法の話は興味深く、医師や看護師とは異なる専門職がテーマとなった医療ドラマは新鮮です。悩めるすべての人が働く意味を考えながら、壁を乗り越えて前に進む。そんな力強い1作になりそうです。
\d払いがとってもおトク!/
DATA
『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
主演:石原さとみ
原作:荒井ママレ/医療原案:富野浩充『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』
脚本:黒岩勉
プロデューサー:野田悠介
主題歌:DREAMS COME TRUE「YES AND NO」
『いいね!光源氏くん』(土曜夜11時30分~/NHK)
■和歌あり烏帽子あり、雅な世界に週末の夜に和めます
光源氏が令和の時代、OLの部屋にタイムスリップする物語。光源氏(千葉雄大)とOL・藤原沙織(伊藤沙莉)との日常は、いつも私たちが暮らしているテンポと違ってゆるやかで新鮮です。ちょっとドキドキしたりクールになったりする沙織の表情がおもしろいのはもちろん、東京の夜景に京を想うのか、ウルウルし出す光源氏にこちらまで戸惑い、肩のチカラを抜いて楽しめます。
和歌を詠み、烏帽子を被った光源氏くんは令和の時代をエンジョイできるのか。週末は笑って過ごしましょう。
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『いいね!光源氏くん』
主演:千葉雄大
原作:えすとえむ「いいね!光源氏くん」
脚本:あべ美佳
主題歌:岡崎体育「ニニニニニ」
『映像研には手を出すな!』(日曜深夜0時50分/MBS ・火曜深夜1時28分/TBS)
■ひたすらにアニメに向かう女子高生の熱意とファンタジー
すでにアニメ版が放送され、映画も公開される人気作品のドラマ版がスタート。トリッキーな女子高生3人がアニメ制作に奮闘する物語は、制作会社ROBOTが生み出す躍動的な映像にファンタジー感あり、夢まっしぐらの熱血感あり、アニメが完成されるまでの過程を堪能できる充実感ありで見どころ満載です。コメディタッチの個性豊かな高校生に胸を熱くしてください。
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『映像研には手を出すな!』
主演:齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波
原作:大童澄瞳「映像研には手を出すな!」
監督:英勉
『行列の女神~らーめん才遊記~』(月曜夜10時/テレビ東京系)
■はたらくラーメン好きの女子は見るべし食べるべし
ラーメン専門のフード・コンサルティング会社が舞台の『行列の女神』は、テレビ東京の得意とする“グルメ”と”経済”といった視点が際立ちそう。問題を抱えたラーメン店を繁盛店へと導くラーメンのカリスマ・芹沢達美(鈴木京香)のスタイリッシュな姿と職人的な姿に、勇気とバイタリティをもらえます。知っているようで知らないラーメンの秘密を知ると、お腹が「グー」と鳴ってしまうかも。
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『行列の女神~らーめん才遊記~』
主演:鈴木京香
原作:久部緑郎・河合単「らーめん才遊記」(協力/石神秀幸)
監督:古家和尚
脚本:星護、池澤辰也、吉川厚志
チーフプロデューサー:浅野太(テレビ東京)
プロデューサー:中川順平(テレビ東京)、倉地雄大(テレビ東京)、黒沢淳 (テレパック)、雫石瑞穂(テレパック)
主題歌:THEイナズマ戦隊「WABISABIの唄」
『美食探偵 明智五郎』(日曜夜10時30分/日本テレビ系)
■崖あり毒あり恋心ありのスリリングに挑む明智五郎!
超美食家で超変わり者の探偵・明智五郎(中村倫也)と、殺人鬼と化した主婦・マグダラのマリア(小池栄子)が、惹かれ合いながらも対決を繰り広げる「恋する毒殺サスペンス」。ドロドロのサスペンスとグロテスクなホラーに背筋をヒヤリとさせながら、ときどきプッと笑えるシーンも。おどろおどろしい殺しのメンバーをはじめ、濃厚すぎる登場人物と昭和がにじむ映像にも注目です。
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『美食探偵 明智五郎』
主演:中村倫也
原作:東村アキコ「美食探偵-明智五郎-」
脚本:田辺茂範
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:荻野哲弘、本多繁勝(AX-ON)、西紀州(AX-ON)
主題歌:宇多田ヒカル「Time」
『私の家政夫ナギサさん』(火曜夜10時/TBS系)
■仕事に恋に私の未来に、胸キュンの火曜日がやってきた!
仕事絶好調の28歳相原メイ(多部未華子)が、家にやってきたおじさんの家政夫(大森南朋)と時間をともにすることで成長していく物語。演技派の大森南朋がエプロン姿で演じる家政夫のナギサさんからこぼれる言葉は、常に何かと戦っているすべての女性の心に響きます。火曜日の夜は胸をキュンとさせながら、未来の自分を想って純粋にドラマを楽しみましょう。
\d払いがとってもおトク!/
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『私の家政夫ナギサさん』
主演:多部未華子
原作:四ツ原フリコ「家政夫のナギサさん」
脚本:徳尾浩司、山下すばる
プロデューサー:岩崎愛奈(TBSスパークル)、加藤章一(TBSスパークル)
主題歌:あいみょん「裸の心」
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