コメディ映画『K-9 友情に輝く星』で、犬との関係性を考える
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犬専門ライターの大塚さんが、犬好きの方に観てもらいたいというおすすめ映画が『K-9 友情に輝く星』。愛犬との過ごし方を改めて見直せて、笑いあり、涙ありのとてもいい映画なんだとか。30年前の作品ですが、今になって観ても楽しめること間違いなし!
イチオシスト:大塚 良重
犬専門ライター歴25年以上。1頭の犬との出会いが人生を変える。愛犬への感謝を胸に、ライターへと転身した後、犬専門月刊誌や新聞での連載や、取材記事、書籍、一般雑誌、web等で執筆。特に犬の介護、シニア犬、ペットロスはライフワークテーマで、「犬と人との関係」に最もアンテナが動く。信条は、“犬こそソウルメイト”。
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1989年公開作品、監督はロッド・ダニエル
無類の犬好き、犬ガイドの私が、犬が出てくる映画の中で一番好きなのがこの『K-9 友情に輝く星』です。基本はアクションコメディ。30年前の映画ゆえに、犬の登場シーンにはやらせ感が無きにしもあらずですが、笑いながらもほろりとくるところがあって、犬が出てくる映画としては上出来です。
飼い主として、人間として、犬との関係性を改めて考えることができます。観終わったとき、愛犬がさらに愛おしくなる映画です。
犬は「従わせるもの」じゃなく、「相棒」なんだよ
ジェリー・リー役のジャーマン・シェパード・ドッグは4頭用意され、メインを務めたのがRando
ジェームズ・ベルーシ演じるハチャメチャ刑事マイク・ドゥーリーは、これまた超個性的で警察犬担当者でも手こずるという警察犬ジェリー・リーとコンビを組むことになります。犬がどういう動物なのか、その扱い方もろくに知らないドゥーリーは、自分がボスとなりジェリーを従えようとしますがうまくいきません。
当時はちょうど、押しつけずに褒めて伸ばすという導くトレーニングへ変化しつつある時代でした。ドゥーリーとジェリーがお互いを認め合うようになるにつれ、本当の「相棒」になっていく様子に、犬と付き合うときに大切なことを改めて認識させられた気がしました。
大事な相手をなりふりかまわず守れているか?
2作目の「K-911」は日本未公開、3作目は「K-9 はみだしコンビ大復活!」
家庭犬として愛される犬たちもいれば、ジェリーのように人間のために働く犬たちもいる中で、お互いに少しでも楽しく、ハッピーに暮らせるのが一番。これを観ると、愛犬の嬉しそうな顔を見るために散歩に出かけたくなります。
DATA
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン|K-9(邦題/K-9 友情に輝く星)
出演:ジェームズ・ベルーシ、メル・ハリス
監督:ロッド・ダニエル
公開:1989年
時間:102分
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