大ヒットには理由がある!『君の名は。』から考える「売れる理由」
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大ヒットした新海誠監督の『君の名は。』。普段は映画を観ないという川崎さんは、「ヒットの理由を探る」という見方で本作を鑑賞したとのこと。フリマアプリで商品が売れる理由を考えることで、仕事につながることも多くなったんだそう。
イチオシスト:川崎 さちえ
テレビや雑誌で話題のフリマアプリ・オークション歴20年の達人。オールアバウト フリマアプリ・ネットオークション ガイド。NHK「あさイチ」やフジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に出演。『できるfit 節約の達人川崎さちえのポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス刊)、『「ゆる副業」のはじめかた メルカリ スマホ1つでスキマ時間に効率的に稼ぐ!』(翔泳社刊)ほか著書多数。ブログは「川崎さちえのごちゃまぜ日記」。
■経歴:2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションに目をつける。しかし、取引の仕方がわからずに、まずは落札者として参加。その後、出品者側にまわり、家の中の物を出品しまくる。出品する物がほぼなくなってからは、仕入れを経験。ネットオークションを生活の一部に取り入れるべく、「ネットオークションやフリマアプリは生活のインフラになる」という考えを持つ。また消費税増税の社会においては、ネットオークションやフリマアプリが家計の救世主になりえると考え、業者とは違う視点でユーザーとして参加中。
■経歴:2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションに目をつける。しかし、取引の仕方がわからずに、まずは落札者として参加。その後、出品者側にまわり、家の中の物を出品しまくる。出品する物がほぼなくなってからは、仕入れを経験。ネットオークションを生活の一部に取り入れるべく、「ネットオークションやフリマアプリは生活のインフラになる」という考えを持つ。また消費税増税の社会においては、ネットオークションやフリマアプリが家計の救世主になりえると考え、業者とは違う視点でユーザーとして参加中。
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社会現象にもなった新海誠監督の『君の名は。』。公開が2016年なので、あれからもう3年が経つわけですが、私にとってはいまだに影響を与えられている映画と言えます。
実は、私は普段ほとんど映画を見ないのですが『君の名は。』は映画館で見ました。きっかけは夫の「見たほうがいい」という言葉です。
映画を見ないのを知っているはずの夫がなぜそんなことを言うのかと不思議だったのですが、理由を聞いてなるほど。「これだけヒットするのは理由があるはずだから、それを考えるためにも見た方がいい」ということだったのです。
『君の名は。』はあれだけの爆発的なヒットを飛ばしました。その裏には、綿密なプロモーションやSNSを使った口コミ、何回でも見たいと思わせるような仕掛けがあったのだと思います。
実際に正解がどれなのかは分かりませんが、私にとって大切なのは「理由を考える」ことです。映画を見ろと言った夫の目的もここにあったというわけです。
物事において理由はとても大切です。私はテレビや雑誌の取材のとき「メルカリで売れているなかで、意外性がある物はありますか?」とよく聞かれます。そのときその物だけを伝えても、情報としては意味がありません。たとえば、エアコンのリモコンだけでも売れるという事実があったとき、「リモコンが壊れてしまったから」「中古で買ったほうが安いから」という理由をつけることで説得力が生まれ、情報に価値が出てくるのです。
そういった理由がわかると、「ほかにもパッケージが取り引きされているのではないか?」と考えることができます。実際、駅弁の包み紙やハーゲンダッツのフタがけっこうな値段で取り引きされていることが分かりました。
私の場合、売れる物を探すために理由から深堀りをすることで芋づる式に情報が見つかり、それが仕事に直結することも多々あります。でも、理由を考えることはどんな仕事においても大切なことです。情報が多すぎてあっという間に過ぎ去っていってしまうのは事実。でも、深堀りをしていくとこれまでにない仕事の仕方が見つかることもあるのです。
DATA
君の名は。
監督:新海誠
実は、私は普段ほとんど映画を見ないのですが『君の名は。』は映画館で見ました。きっかけは夫の「見たほうがいい」という言葉です。
映画を見ないのを知っているはずの夫がなぜそんなことを言うのかと不思議だったのですが、理由を聞いてなるほど。「これだけヒットするのは理由があるはずだから、それを考えるためにも見た方がいい」ということだったのです。
映画を見る目的は理由を考えること
実際に映画を見て、映像はキレイで音楽も耳に残る。そしてストーリーも神秘性があって惹かれる部分は多いと思いました。でも、この3つがそろった映画は少なくありません。映画制作側だって戦略的な面もちゃんと考えているはずです。『君の名は。』はあれだけの爆発的なヒットを飛ばしました。その裏には、綿密なプロモーションやSNSを使った口コミ、何回でも見たいと思わせるような仕掛けがあったのだと思います。
実際に正解がどれなのかは分かりませんが、私にとって大切なのは「理由を考える」ことです。映画を見ろと言った夫の目的もここにあったというわけです。
事象と理由がセットになって初めて説得力を持つ
事象には必ず理由があります。でも、私たちは見えている部分だけに注目をしてしまう。その裏側を考えることが意外と少ないのではないでしょうか。物事において理由はとても大切です。私はテレビや雑誌の取材のとき「メルカリで売れているなかで、意外性がある物はありますか?」とよく聞かれます。そのときその物だけを伝えても、情報としては意味がありません。たとえば、エアコンのリモコンだけでも売れるという事実があったとき、「リモコンが壊れてしまったから」「中古で買ったほうが安いから」という理由をつけることで説得力が生まれ、情報に価値が出てくるのです。
理由が分かれば情報の応用ができる
自分なりに理由を理解できると、情報として応用することもできます。たとえば、「チロルチョコの包み紙」がネットフリマなどで取り引きされているのですが、普通は「え? ゴミだよね?」と考えるでしょう。でも、実際には根強いコレクターがいて、かなり昔の物やご当地物など手に入りにくいアイテムをネットで買うのです。そういった理由がわかると、「ほかにもパッケージが取り引きされているのではないか?」と考えることができます。実際、駅弁の包み紙やハーゲンダッツのフタがけっこうな値段で取り引きされていることが分かりました。
私の場合、売れる物を探すために理由から深堀りをすることで芋づる式に情報が見つかり、それが仕事に直結することも多々あります。でも、理由を考えることはどんな仕事においても大切なことです。情報が多すぎてあっという間に過ぎ去っていってしまうのは事実。でも、深堀りをしていくとこれまでにない仕事の仕方が見つかることもあるのです。
DATA
君の名は。
監督:新海誠
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