狭い隙間の潰れたネジをしっかり外せる!工具好きの心をくすぐるネジザウルス
更新日:
ドライバーで無理やりネジを回そうとしてネジの頭を潰してしまった…そんな経験ありませんか?そこで、DIYアドバイザーの番匠さんがおすすめしてくれたのが「ネジザウルス」。ネジ外し専用に作られたペンチで、工具好きの心をくすぐるデザインも魅力なのだとか!
イチオシスト:番匠 智香子
DIYアドバイザー兼木工デザイナー。美術大学で木工を専攻後、電動工具メーカーに勤務。スウェーデンの夏季留学経験後、家族の愛情あふれる暮らし作りを目指し、DIYや木工の教室開催やHOW TOの制作をおこなっている。NHKの番組講師やラジオ出演、コンテストの審査員、雑誌等でも活動中。
※記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。
なめたネジ、さびたネジ、トラスネジ、特殊ネジ、ネジ頭の低いネジ、狭く奥まった場所のネジを回す 「タテ溝」が特徴
ドライバーで無理やりネジを回そうと頑張ってしまい、ネジ頭の十字が削れてしまった! という経験はありませんか? 頭が潰れたネジは、引っ張っても抜けず、外すのはなかなか難しいことです。
そんなネジトラブルが起きた時の強い味方が、この「ネジザウルスZ PZ-60」です。潰れてしまったネジや錆びたネジ、特殊ネジをしっかり掴んで外してくれます。機能だけでなく、ラジオペンチ型のガッチリとした見た目、存在感のあるデザインも工具好きにはたまりません!
外れない! 奥まった狭い場所のネジ頭をしっかり掴む
ネジザウルスは錆びたネジにも有効。スペースの狭いところでもしっかり掴んで回せる
ネジ頭がつぶれたことを「なめた」と言いますが、なめたネジを通常のラジオペンチで回そうとしてみましたが、滑ってしまって掴んで回すのがとても難しいものです。
このネジザウルスを使った時、「やはり専用の工具はよく考えられた形状をしている!」と感心させられました。
しかも、このネジザウルスZ PZ-60は先端が細くなっていて、狭い個所のネジ外しに重宝します(適合ネジサイズはΦ2~Φ5.5と小さめです)。こちらを自転車の錆びたネジに試してみると、グリップをギュッと握ると、しっかりとネジを挟んで回すことができました。
もし狭いところではなければ定番のペンチ型、ネジザウルスRX PZ-59(適合ネジサイズφ3~15)の選択もあります。いずれも、適合サイズや本体の大きさなどを見てそれぞれの使用用途に合わせて選ぶ必要があるのでご注意ください。
ネジ外し専用ですが、細かい作業のサポートにも!
薄い板も滑らずしっかりと保持できます。グリップをギュッと握れるのでしっかりと掴みやすい
実はこれ、ネジ外しだけでなく、薄板や細い丸棒に穴をあける作業をするときにも大変便利でした。なかなか手だけでは押さえられないものを挟んでしっかりと固定してくれます。
DIYアドバイザーの仕事をしていると、割と細かい作業をするので、このラジオペンチ型が活躍してくれます。
薄い板をつかんでも、滑らずしっかりと保持できます。グリップをギュッと握れるのでしっかりと掴みやすいのです。シムプレートのような薄い板を挟む構造、と明記しているだけのことはあります。
また、切断刃にもすき間がないので切りやすく、細線用電工ペンチがなくても細線を楽にカットすることができました。
一般的に、ネジ外しをするグッズとしては、貫通ドライバーやネジ頭の食い付きがよくなる特殊な液体、専用のビットなどの種類があります。ですが、どれも使用用途が限られるのでネジザウルスのようにペンチとしても使えるとお得感があります。
DIYや日曜大工が好きな男性へのプレゼントにも!
波形の隙間「ギア歯」がザウルスという名前の由来? 中間にある切断刃はぴったりと隙間なし。
しかし、機能に+αあるとはいえ、一般的なラジオペンチとしてはちょっとお高め。
そこで私は義父にプレゼントしました。目をひくデザインも気に入ってくれたようです。この存在感のあるがっちりしたデザインは、工具好きの心をくすぐります。
ネジザウルスには様々な種類があるので、用途に合わせて選ぶと、さらに喜んでくれると思いますよ。
DATA
エンジニア┃ネジザウルスZ PZ-60
サイズ:193mm
材質:高炭素鋼
先端硬度:HRC60±2
適合ネジサイズ:φ2~5.5
切断能力:銅線φ1.2㎜
重量:180g
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。