チーズプロフェッショナルも常備!便利な万能チーズ「グラナ・パダーノ」
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チーズガイドの小笠原さんが、「冷蔵庫に常備すべき! 」とイチオシするチーズ、グラナ・パダーノ。「とにかく使い勝手が抜群で便利」なんだそう。
イチオシスト:小笠原 由貴
恵比寿でパンと料理の教室「la nature(ラ・ナチュール)」を主宰。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル 、フランスチーズ鑑評騎士の会シュヴァリエ。All About チーズ ガイド
を務める。
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我が家の冷蔵庫にいつも必ず入っているチーズがあります。それが「グラナ・パダーノ」。イタリア中~北部で作られている、重さ40㎏ほどで大きな太鼓形の超硬質チーズです。
有名なパルミジャーノ・レッジャーノとそっくりなので、「ん?偽もの??」なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。グラナ・パダーノもパルミジャーノ・レッジャーノもルーツは同じ。どちらも伝統を受け継ぎながら長年作られてきたお互い兄弟のような存在です。
使い勝手が非常によく、お値段もパルミジャーノ・レッジャーノよりお手頃なので、ご家庭に常備するチーズとしておすすめなんです。
お料理にもおつまみにも。使い勝手抜群!
このグラナ・パダーノ、とにかく使い勝手が良くて便利。塊から砕けば、手間いらずで完璧なおやつやおつまみになります。お客様がいらっしゃるときは、そのままポンっとテーブルに出せばOK。各々で砕いていただくのも楽しいものです。
高たんぱく低脂肪、糖質ゼロ、カルシウムも豊富。だから健康に気を使う方から、トレーニングしている方、小さなお子様からお年寄りまで、あらゆる方におすすめできます。簡単、美味しい、体に良いなんて、こんな完璧な食べ物、そうそうありません。 また、私はお料理にも重宝!
イタリアでは「キッチンのハズバンド」と呼ばれているグラナ・パダーノ。サラダでもパスタでもリゾットでも……とにかく何にでもかけてみましょう! 見た目はぐっと華やかになり、旨みもぐぐっと引き上がります。
煮込み料理を作っていて「何かひと味足りないな」と思ったときも、グラナ・パダーノの出番です。おろして中に溶かし込めば、味が充実して決まります。
そして残った固い皮も捨てないで! スープに放り込めば良い出汁がでますので、最後までしっかりと使い切りましょう。
何に使ってもお料理が美味しくなるグラナ・パダーノ。実はイタリアで「グラナ・パダーノをたくさん使う人ほど料理が下手(!)」とまで言われているのも納得の万能さです。
お手頃価格で日常使いにぴったり!
見た目も味もそっくりなグラナ・パダーノとパルミジャーノ・レッジャーノですが、実はグラナ・パダーノの方がお値段は断然お手頃。ですから、普段使いにはグラナ・パダーノ、ハレの日にはパルミジャーノ・レッジャーノ、と使い分けるのが良いかもしれません。実際イタリアでは、家庭で使うのがグラナ・パダーノ、リストランテで使うのがパルミジャーノ・レッジャーノという認識だそうです。
グラナ・パダーノは、DOPという規格で保護されていて、この名前で販売される限りは品質が保証されているのでどれも美味しいですが、私がよく買っているのは、「フェルミエ」というチーズ専門店の、ビエンメ社のものです。
日常使いのチーズ、グラナ・パダーノ。あるととても重宝しますので、ぜひ大きな塊で買って常備してみてくださいね。
DATA
ビエンメ|グラナ・パダーノ
タイプ:ハード(加熱圧搾)タイプ
乳種:牛乳
原材料:生乳、塩
生産地:エミリア・ロマーニャ州
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