冷えた体を温める生姜紅茶!その効果とは

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温かいスープやドリンクを飲むと体がポカポカとしてきますよね。今回スポーツトレーナーの西村さんが教えてくれたのが温かい紅茶にしょうがをプラスして飲む「生姜紅茶(ジンジャーティー)」。体を温める代表的な飲み物で、実際のスポーツ現場でも寒い時期にとてもお世話になったんだとか。

イチオシスト:西村 典子
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。10年以上に渡り、スポーツ現場でトレーナー活動を行っています。資格と現場経験を活かし、健康づくりに役立つ、実践しやすい運動のコツをご紹介します。All About アスレティックトレーナー / 運動と健康 ガイド

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寒い時期のウォームアップ効果が高まる

ジョギングする人

運動前にしょうが紅茶を飲んでウォームアップ効果を高めよう

スポーツ選手に限らず運動を行う前は、ケガなどを予防するためにウォームアップを行って体を温めるようにしていると思います。しかし、寒い時期になると体が温まるまでにかなり時間がかかってしまいます。

しっかり汗をかくまでランニングをするとウォームアップだけで疲れてしまいますし、練習前に温かいお風呂に入って体を外から温めることも、いつもできることではありません。

それが、ウォームアップ前にポットに温かいしょうが紅茶を準備しておき、それを飲んでから体を動かすようにすると状況は一変。体の中から一気に温まって、中には大汗をかく選手も出てきたのです!

紅茶にもしょうがにも体を温める作用がある

しょうが紅茶

紅茶としょうがの温熱作用を活用して体を中から温める

紅茶はもともと茶葉を完全発酵させたもので、発酵レベルによって緑茶(不発酵茶)、ウーロン茶(半発酵茶)、紅茶と変化します。発酵レベルが高くなればなるほど、中に含まれる酵素の働きによって体を温める作用が期待できるため、完全発酵された紅茶は実際の温度だけではなく、体の中から温める作用を併せ持つのです。

一方、しょうがは体を温める香味野菜としてよく知られています。しょうがに含まれる成分「ショウガオール」は胃腸を直接刺激して血流を良くし、深部熱をつくり出す作用があるとされています。漢方薬として「寒冷腹痛を止める」「中を温める」という薬効が記述され、冷え症改善のために使われることも多い成分の一つです。

この二つをあわせたしょうが紅茶は、双方のもつ温熱作用によって、体の中からポカポカとした温感を得られるようになるのです。

しょうが紅茶を飲んで背中から汗をかいた

最初は半信半疑で試してみましたが、しばらくすると体の中からポカポカとした温かさを感じ、特に背中のあたりにうっすらと汗をかくほどでした。この状態で体を動かすといつも以上に汗をかきやすく、しょうが紅茶によるウォームアップ作用を身をもって感じます。自宅ではすりおろしたしょうがを使用しましたが、スポーツ現場ではチューブタイプでより簡単に飲めるよう準備しています。

このように使い勝手のいいしょうが紅茶ですが、飲むタイミングや飲む量には気をつけましょう。紅茶にはカフェインが含まれるため、夜遅い時間に飲むとトイレが近くなったり、なかなか寝つけなかったりすることがあります。また、過剰に摂取すると体が火照ることもあるので、適量に留めることも大切です。

こうしたしょうが紅茶の特性を理解した上で、体を温めるために上手に活用してみてはいかがでしょうか。

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