初心者必見!ランニングシューズの選び方をプロが解説
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ウォーキングやランニングは、自分のペースで行うことができ、忙しい人や運動不足の人にも取り組みやすい運動です。そこでアスレティックトレーナーの西村さんにランニングシューズを選ぶときのポイントを詳しく教えてもらいました。これからランニングを始めてみようという方、必見です。
イチオシスト:西村 典子
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。10年以上に渡り、スポーツ現場でトレーナー活動を行っています。資格と現場経験を活かし、健康づくりに役立つ、実践しやすい運動のコツをご紹介します。All About アスレティックトレーナー / 運動と健康 ガイド
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初心者だからこそ、機能性にこだわりたい
ランニングを始めたばかりの人にとっては、ランニングシューズは「高価な買い物」かもしれませんが、ケガを予防するためにもぜひ機能性をチェックしておきましょう。着地時にかかる脚への負担は体重の3~4倍にもなるといわれ、自分に合ったシューズを履いていないと、足首や膝、腰など体重が直接かかる荷重(かじゅう)関節に大きな負担をかけ、ケガの一因ともなってしまいます。
靴そのものの軽さも大切ですが、まずはソールが厚い、保護機能の高いシューズを選ぶようにしましょう。
シューズを選ぶ前に足の形をチェック
足の形は人によって違います。足幅が広い・狭いといったことだけではなく、足底のアーチが少ない扁平足や足指の長さによってもフィットする靴は違ってきます。
また左右同じ足長であることは少なく、微妙に大きさが違うこともよくあります。この場合、サイズは足長の大きいほうにあわせ、小さいほうは靴ひもやインソールなどを使用して調整することもあります。まずは自分の足の形を確認しましょう。
実際に履いてチェックするときの注意点
実際にお店で試し履きをする際には、片足だけではなく両足履いて確認しましょう。購入する時間帯は午後がお勧めです。足のむくみや荷重による足裏アーチの拡がりなどで足の大きさは1日の中でも0.5~1㎝ほど変化するため。足のサイズが大きい午後に試し履きをするのがよいのです。
履くときは、まず靴ひもを緩めて足を入れたら、かかとでトントンと軽く地面に押しつけて、かかとを靴に合わせます。かかとの位置を固定させると、より安定して走ることができるようになります。
靴ひもを結ぶときはひもを上に引っ張るのではなく、内側にねじるように締めましょう。靴ひもを上にギュッと引っ張ってしまうと足の甲に負担がかかり、ランニング中の痛みにもつながります。両手を使い、力加減をなるべく均等にしながらねじるように結ぶということを覚えておきましょう。 両足を履いたところで、片足で立ってチェックします。
片足で全体重を支えると、両足のときよりも足裏の接地面積は拡がります。この状態でしっかり足にフィットしているか、つま先付近に余裕があるかを確かめましょう。
そして最後に靴を脱いだ後にもシューズの曲がり具合をチェックします。つま先立ちになったとき、足指の付け根部分足(MP関節)が曲がりますが、シューズも同じ位置になっているかどうかを見ます。シューズの前後(つま先とかかと部分)を持って軽く内側に押すと曲がった部分の位置が確認できます。まったく位置が違うものや、柔らかすぎるものは選ばないようにしましょう。 意外と見るところの多いランニングシューズですが、せっかく運動をするなら足に負担のないものを選びたいものですよね。お店の方と相談をしながらぜひ自分に合ったシューズに出会ってくださいね。
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