睡眠の質が上がる!?よく眠れるパジャマ・ナイトウェアの選び方とポイント
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寝付きがよくない人は、もしかしたら「着ているもの」が原因かもしれません。日本睡眠学会の坪田さんがオススメのパジャマの選び方を紹介してくれました!気持ちのよい睡眠を手に入れるために、パジャマや寝間着を見直してみましょう!
イチオシスト:坪田 聡
日本医師会、日本睡眠学会、日本コーチ協会所属。ビジネス・コーチと医師という2つの仕事を活かし、行動計画と医学・生理学の両面から、あなたの睡眠の質の向上に役立つ情報をお届けします。快眠グッズや気になる研究発表など、睡眠に関連する最新情報も豊富にご紹介します。
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データで実証!実はすごい「パジャマの力」
ワコールとオムロンが行ったパジャマと眠りに関する調査で「パジャマを着るとよく眠れる」との考察がなされました。
まず、日中と同じ服を着たときに比べると、パジャマを着たときは寝つきにかかる時間が約9分短くなったそうです。睡眠薬を飲んでも平均して10~20分しか短くならないとのデータもあり、「パジャマの力」はかなり大きいと言えるでしょう。
また、パジャマを着ると、夜中に目覚める回数も減るという結果も。
普段の服装で眠った場合、夜中に目覚める回数は平均3.54回でしたが、パジャマを着ると平均3.01回となり、約15%も減ったそうです。
パジャマは、日中の服と違って体への締め付けが少なく、生地も肌触りが良いものを使っています。これらの要素が心身をリラックスさせ、寝つきを良くし、夜中に目覚めにくくすると考えられます。
また、パジャマに着替えることが、「スリープセレモニー(入眠儀式)」になっている可能性もあります。スリープセレモニーとは、眠る前に行う一定の行動のことです。スリープセレモニーを行うと、気持ちが落ち着いてきて自然と眠る準備が整います。
パジャマを選ぶ時の3つのポイント
1.吸水性と速乾性が高いこと
私たちは、体温が下がると眠くなります。眠っている間も体温は下がり続け、目覚める少し前から上がり始めます。体温を効率よく下げるためには、かいた汗を素早く蒸発させる必要があります。暑い時に大量の汗をかくと、汗が蒸発できなくなります。ですから、パジャマが汗をすばやく吸収してさっと乾いてくれると、体温がしっかり下がって熟睡できます。素材としてはシルクやコットンなどの天然素材がお勧めですが、最近ではよい人工素材もあります。
2.柔軟性があること
心身ともに十分リラックスできないと、快眠できません。ゴワゴワした素材の服を着て眠ると、皮膚の刺激が強くてあまりリラックスできず、あまりよく眠れないのです。新しくパジャマを買うときには、触ってみて、「柔らかくて気持ち良い」と感じるものを選びましょう。
3.表面がなめらかなこと
柔らかい素材でできていても、表面がデコボコしたものは避けた方が無難です。普通の人は一晩で10~30回ほど寝返りをします。寝返りには、睡眠の種類や深さを切り替えるスイッチの働きがあります。パジャマの表面に凹凸があると、自然な寝返りが妨げられて熟睡できないことがあり、注意が必要です。
あなたもお気に入りのナイトウエアを見つけて、今日からグッスリお休みください。
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