子供の顎や噛む力を鍛えるのにおすすめの食べ物とは?
近年子供たちの顎が小さくなっていると警鐘を鳴らすのは栄養学に詳しい平井さん。それが歯並びの悪さにもつながっていると言います。そこで子供たちの顎や嚙む力を鍛えるためにオススメの食事を教えてくれました。
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子供が「やわらかいメニュー」を好む理由
子供がやわらかいメニューを好む理由
子供に「何が食べたい?」と尋ねると、回答率の筆頭にあがるのは「ハンバーグ」や「カレーライス」といった料理です。
その理由は、食材がやわらかく調理してあり、味付けが濃いので、体の大きさに対してたくさんのエネルギーを必要とする子供にとっては好都合だから。
しっかり噛まなくても飲み込むことができるため、疲れる前にたくさんのエネルギーを確保することができるのです。
やわらかいメニューが豊富になった最近の子供たちは、昔に比べて体格がよくなっています。それ自体は喜ばしいことだと思いますが、一方で歯並びが悪く、歯科矯正をする子供も増えています。
歯科矯正が多いのは「あごが小さい」から
最近は、歯科矯正をする子供が多くなっています。少子化に伴い、1人の子どもに使える金額が増えたこともあるでしょうが、それ以上に「子供たちのあごが小さくなっていること」が原因として挙げられます。
そして、子供たちのあごが小さくなった理由は「噛まないから」。この1点に尽きます。
顎を鍛える メリット、噛まない食事のデメリット
子供の言い分や好みばかりを聞いていると、将来、子供にとってよくないこともあるんです。
メリット
「疲れる前にエネルギーの多い食事を多く食べたい」という子供の欲求を満たすことは大切なメリットです。
デメリット
・噛まないことであごが弱くなり、歯科矯正の必要が生じます。・また、歯並びが悪いと虫歯になりやすい、噛み合わせが悪いと肩こりや頭痛の原因になりやすい……などの健康面への悪影響も生じやすくなります。
・噛まないことで内臓に負担がかかりやすくなれば、将来の生活習慣病のリスクも上がります。
逆に言うと、あごを鍛える食事でよく噛む習慣をつけることが大人になってからの歯並びや健康に良い影響をもたらします。
あごを鍛える食事とは?
食物繊維のはいったメニューを選ぶ
あごを鍛えるためには、なんと言っても「噛む回数を増やすこと」です。昔は「硬いものを食べると歯が丈夫になってあごが鍛えられる」といわれていましたが、
実際には、硬いものを食べるよりも、「噛むこと」に意義があります。子供や幼児の顎を鍛えるのに適した食材
食物繊維を多く含む食材が子供の顎を鍛えるのに適しています。
例えば、たけのこ、レンコン、にんじん、ほうれんそう、小松菜、りんご、柿、なし、さつまいも、大豆、いんげん、ごま、アーモンド、くるみ、きのこ類など。さらに、骨や歯の成分となるカルシウムを多く含む硬めの食材として、煮干し、こんぶ、わかめ、するめなどの干物、貝類などもオススメです。
子供や幼児の顎を鍛えるのに適した料理
ひじきの煮物や、れんこんやにんじんの入った煮物も子供の顎を鍛える食事に適しているでしょう。ひじきやにんじんは離乳食にも用いられていて、乳幼児でも食べやすい料理です。
子供や幼児の顎を鍛えるおやつ
顎を鍛えるおやつとして、
・歯固め堅パン……幼児用の歯固めパン
・噛み噛みガム……国産の牛皮を乾燥させたおやつ
・グミキング……繊維入りのグミ
なども登場。
ただし、普段の食事がやわらかいものばかりでお菓子ばかり増えるのでは食習慣が悪化することになりかねません。子供用せんべいや、カルシウムウエハースなどは上手に取り入れつつ、前述のような食事を取り入れるのが好適です。
大人の顎を鍛えるのに適した食べ物・適さない食べ物
大人の場合、顎を鍛える食事は肥満予防にも役立ちます。
- 1口30回かむ
- 時間をかけてゆっくり食べる
ことができる食事メニューが必要です。
ただし、大人の場合、とくに硬いものを食べると歯が割れたりヒビが入ったり、歯周病を悪化させる恐れもあるので注意しましょう。かたいパン、スルメ、かたいせんべい、氷などは避けた方がいいでしょう。
体を大きくするための食事と、あごを鍛える食事を併用して、大きく健康に育ててあげたいものですね。
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