「強い球だけど高さもしっかり出る」 竹田麗央は慣れた3W再投入し“日本タイトル連勝”【勝者のギア】
<日本女子オープン 最終日◇29日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>
プロ・アマ問わず女子ゴルファーNo.1を決める大会の最終日は、首位タイからスタートした竹田麗央が2つ伸ばし、トータル10アンダーでメジャー大会連勝を飾った。これが今季7勝目で、国内メジャーは2勝目。「ソニー日本女子プロ選手権」に続く同一年の日本タイトル2冠は、樋口久子(7度達成)、畑岡奈紗(2019年)以来3人目の快挙となる。
そのバッグを見ると、今月上旬の「ソニー 日本女子プロ選手権」を制した時とセッティングは同じ。この2大会の間に行われた「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」では、スリクソンの新作『ZXi』シリーズの3Wも使用していたが、先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で、いったん『ZX Mk II』に戻した。
そのことについて会見では、「住友で試したけど、もう少し調整が必要だったので、先週から元々使用しているものに戻しました」と話している。ここまで使用してきたエース3Wについては「球も高いけど、吹きあがらない球が打てる。強い球だけど高さもしっかり出る」と、竹田が求める性能を兼ね備えた一本だ。
また、こだわっているスタッツについては「ドライビングディスタンス」を挙げた。今大会は飛距離計測されなかったが、山下美夢有と回った最終日も30yd近く置き去りにするティショットを連発。ツアー史上最長の6845ydのコースで、山下が2打目でUTを持つなか、楽々アイアンでグリーンを狙う場面もしばしば見せた。
また今季29戦でボール最多勝はスリクソンの15勝。『Z-STAR』の竹田麗央が7勝、『Z-STAR XV』の岩井明愛が3勝、小祝さくらと岩井千怜が2勝ずつ。安田祐香が『Z-STAR◆』で勝利している。続いてブリヂストンが7勝(川崎春花3勝、桑木志帆2勝、大里桃子、阿部未悠)、タイトリストが5勝(鈴木愛2勝、臼井麗香、天本ハルカ、イ・ヒョソン)、キャロウェイ1勝(河本結)、テーラーメイド1勝(新垣比菜)となる。
パターの最多勝はオデッセイの19勝で、続いてピンが5勝、テーラーメイドが4勝、スコッティ・キャメロンが1勝となる。そのうち、竹田が使うショートスラントネックマレットが12勝(竹田7、岩井明愛3、大里桃子、河本結)しており、次点のセンターシャフトマレットが5勝、クランクネックマレットとクランクネックブレードが4勝ずつと続いている。
【竹田麗央の優勝ギア】
1W:スリクソンZX7 Mk II LSプロト(8.5°TOUR AD UB-5X 45.25インチ)
3W:スリクソンZX Mk II(15°TOUR AD UB-6S)
3,4U:スリクソンZX Mk II(19,22°TOUR AD DI-75 HYBRID S)
5I:スリクソンZX5 Mk II(N.S.PRO Modus³ TOUR120S)
6I~PW:スリクソンZX7 MK II(N.S.PRO Modus³ TOUR120S)
G,A,SW:クリーブランドRTX6 ZIPCORE(50,54,58°〃 )
PT:オデッセイAi-ONE #7S
BALL:スリクソンZ-STAR
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