近年問題視されているネットでの誹謗中傷はなぜ過激化するのか?【心理学の話】
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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匿名のときや集団のとき人は実際よりも非道になる
利害関係のない誰かが発した個人の意見に対して、面と向かって「お前は間違っている」「生きている価値がない」などという人がいるでしょうか?
いたとしたら、その人こそおかしい。ところが、同じことがネット上では当然のようにおこなわれています。
誹謗中傷や、面と向かっては口に出せないようなひどい言葉を投げつける。ひとつの対象に向かって、よってたかって傷つけようとする。なかには「間違いを正してやっている」という正義感を振りかざす人もいますが、では、公衆の面前で、自分の身分を明かしても同じことができるでしょうか?
これは匿名性による「没個性化の状況」が引き起こすものです。匿名の場合、人は冷酷に暴力的になりやすいことが、アメリカの心理学者ジンバルドの実験によって証明されています。
そして攻撃を繰り返すことで、さらに冷酷さを増していくということもわかっています。そういった状態が集団化するインターネットの世界は、便利な反面、リスクもはらんでいます。万が一、攻撃対象になってしまったら、ムダな反論はせずにその場を離れること。自分がネットに書き込みをする際は、知っている人に直接伝えられる内容や伝え方かをよく考えましょう。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 心理学の話』
記事提供元:ラブすぽ
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