原英莉花は難コースで6Rぶり60台に安ど “自分らしさ”も復活へ
イチオシスト
<アラムコ選手権 3日目◇4日◇シャドウクリークGC(ネバダ州)◇6765ヤード・パー72>
初日「72」、2日目「78」と苦しい予選ラウンドとなった原英莉花が、この日は5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。60台で回るのは「フォーティネット・ファウンダーズカップ」3日目以来、6ラウンドぶり。「うれしいです」と安どの表情を浮かべた。
舞台はネバダ州の砂漠地帯に人工的に造られた林間コース。西海岸特有の乾燥の影響からフェアウェイやグリーンは硬く、ボールは転がりやすい。加えてアップダウンやドッグレッグ、狭いフェアウェイが続くレイアウトも多く、アンダーパーで回った選手は初日が26人、2日目は11人と難コンディションとなっている。
そんな中での「69」には、大きな手ごたえを感じている。1番からスタートし、2番で上って下るラインの15メートルを沈めてバーディを先行。「今週はじめてああいうパットが入りました」と笑顔を見せた。
5つのバーディの中でも象徴的だったのが、「苦手としている」17番パー3だ。グリーン手前に池が広がり、周囲の木々によって風が巻く難ホール。番手選びも難しく、これまではダブルボギーとボギーを喫していた。この日は風を読み切り、2メートルにつけてバーディ。苦手ホールでの一打は、終盤の流れを引き寄せるとともに、最終日へ向けた自信にもつながった。
前日はトータル6オーバーでホールアウト。トータル3オーバーがカットラインだったこともあり、「(予選を)通れると思っていなかった」というのが本音。だが、カットラインは同7オーバーまで下がり、ぎりぎりで週末へ。先週も2日目に「78」を喫しており、「またか…って思いました」。2試合連続で2日目に崩れたことへのもどかしさもあった。
迎えた土曜日は、「通れたことにありがたいと思って、気持ちは前向きだった。(スコアを)伸ばしたいな、と思って」と気持ちを切り替えたことが奏功。「ミスショットもあったけどカバーできた。6番のパーセーブが大きくて、そこからこぼさずにいけたかな」と、粘り強さも光った。
さらに、“自分らしさ”の回復も要因の一つ。ここ数試合は自身のプレーの進行が遅れを取っていることを気にしていた。「それをすごく引きずっていた。ルーティンもタイミングが少しずつずれていた」と違和感が生じていた。
この日も難コンディションの中で迷いが生まれかけたが、「きょうは“ここに打つ”って決めてスイングするようにしていました」と、シンプルに目標を定めて振り切ることを意識した。
「早くプレーして、周りに迷惑をかけないのはもちろん大前提なんですけど、その一打は自分の人生をかけて打ってるから、そこは妥協しない。迷ったら(アドレスを)外すことはやって、納得ができる球を打っていきたい」。スピードと質のバランスに葛藤しながらも、この日は自分のリズムを取り戻した。
難しいコンディションだからこそ、ブレない“間”が武器になる。「一打一打に集中して、(スイングの間が)早くならないようにしたい」。苦しんだ2日間を経てつかんだ感触を胸に、最終日も自分らしいプレーで上位進出を狙う。(文・高木彩音)
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