ソニー・ホンダ 開発・発売中止の決断 ソニーは新たなパートナーを探すのか?!

ソニー・ホンダモビリティは2026年3月25日、親会社であるソニーグループとホンダの2社間で協議が行なわれ、これまで開発を進めていた第1弾モデル「アフィーラ 1」と、第2弾モデル「アフィーラ SUV」の開発と発売を中止することを発表した。 ソニー・ホンダモビリティは2022年9月の会社設立以来、ソニーとホンダの両社の技術や知見、開発力を融合し、高付加価値モビリティの開発・販売およびモビリティ向けサービスの提供を目指してきた。 しかし、3月12日に発表されたホンダの4輪車電動化戦略の見直しに伴い、当初の事業計画策定時にホンダからの提供を前提としていた技術や車両製造が行なわれることが困難な状況となった。この状況を受け、両モデルをこれまでの企画通りに商品化することが困難であると判断し、今回の決定に至っている。 この決定に伴い、「アフィーラ 1」をすでに先行予約を受注している米国カリフォルニア州の顧客に対しては、予約金の全額返金の手続きをすみやかに開始するとしている。 なお、今後の事業の方向性については、引き続き両親会社と連携し、協議を継続していくとしている。 【ソニーの「アフィーラ」プロジェクト】ソニーは、もと […]
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ソニー・ホンダモビリティは2026年3月25日、親会社であるソニーグループとホンダの2社間で協議が行なわれ、これまで開発を進めていた第1弾モデル「アフィーラ 1」と、第2弾モデル「アフィーラ SUV」の開発と発売を中止することを発表した。

ソニー・ホンダモビリティは2022年9月の会社設立以来、ソニーとホンダの両社の技術や知見、開発力を融合し、高付加価値モビリティの開発・販売およびモビリティ向けサービスの提供を目指してきた。
しかし、3月12日に発表されたホンダの4輪車電動化戦略の見直しに伴い、当初の事業計画策定時にホンダからの提供を前提としていた技術や車両製造が行なわれることが困難な状況となった。この状況を受け、両モデルをこれまでの企画通りに商品化することが困難であると判断し、今回の決定に至っている。

この決定に伴い、「アフィーラ 1」をすでに先行予約を受注している米国カリフォルニア州の顧客に対しては、予約金の全額返金の手続きをすみやかに開始するとしている。
なお、今後の事業の方向性については、引き続き両親会社と連携し、協議を継続していくとしている。
【ソニーの「アフィーラ」プロジェクト】
ソニーは、もともと「クルマを「Creative Entertainment Space」へと進化させることをビジョンとして掲げ、EVであることはもちろん、ソフトウエア定義車両であること、ソニーの得意分野であるインフォテイメントを追求するクルマの開発・販売を企画し、2018年頃からプロジェクトはスタートしている。当時のソニーは異分野である自動車事業に本格参入の決断を行なったのである。
この決断の背景には、ソニーは、コネクテッド(C)、自動運転技術(A)、電動技術(E)に対応できる技術が蓄積されているという判断があった。
そして2022年1月にラスベガスで開催された国際エレクトロニクスショー(CES 2022)で、新開発したSUVタイプのEVプロトタイプ「ビジョンS01」、「ビジョンS02」を初公開した。

この「ビジョンS01」、「ビジョンS02」は、単なるショー展示のためのクルマを作るのではなく、ソニーがデザインし、オーストリアのマグナシュタイヤー社で複数台を開発、製造した。そのため、保安基準、現行法規、安全基準を満たしており、走行可能なEVモデルとなっていた。


これらの試作車は、その後マグナシュタイヤー社があるオーストリアのグラーツで公道走行試験を開始。また継続してオーストリアやドイツで高速走行、操縦安定性などのテスト走行を繰り返していた。と同時に、東京でもセンシング技術やオーディオ技術開発がスタートしていたのだ。
しかし、一方でソニーは自動車事業に参入するとはいえ、自社工場を建設し、新型車両を製造する計画はなく、工場を持たないファブレス事業を目指している。
そのため、ソニーのEVを生産するパートナーとして浮上したのがホンダで、2022年3月にソニーとホンダは戦略的な提携を締結し、10月には合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ」が設立された。

新会社は、ホンダの環境・安全技術をはじめとするモビリティ開発力、車体製造技術とアフターサービス運営の実績と、ソニーが保有するイメージング・センシング、通信、ネットワーク、そして各種エンタテインメント技術の開発・運営の実績を持ち寄り、新しい時代のモビリティとモビリティ向けサービスの実現を目指す体制が構築されたのだ。
ソニーが商品企画や新世代の技術開発を行ない、ホンダの安全技術などを加えた設計をベースにホンダが車両を製造し、アフターサービスを担当するという役割分担とし、車両のブランドは「ソニー・ホンダ」となることが決定している。

こうして、「ソニー・ホンダ」製の初のモデル「アフィーラ」開発がスタートした。そしてアフィーラの量産モデルは2025年前半に先行受注を開始し、2026年春にアメリカ市場でデリバリーを開始する予定で、日本市場には2027年に導入予定となっていた。


「アフィーラ」はホンダのアメリカ工場で製造されることになっており、ホンダは当時戦略的な提携を結んでいたGMのアルティウムEVプラットフォームをベースに「アフィーラ」を製造する計画としていたが、2023年にホンダとGMの提携は解消され、ホンダ独自のEVプラットフォームが採用されることになった。
しかし3月12日にホンダのEV戦略見直しが決定され、アメリカにおける「Honda 0」シリーズの開発中止の決定により、「ソニー・ホンダ」のプロジェクトも中止をせざるをえなくなったのである。
ソニーは今後どのような模索を行なうのか注目される。自動車事業への新規参入を決断し、多額の投資、開発リソースを投入してきたソニーは、新たなパートナーを探す選択肢も残されているといえるだろう。
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ソニー・ホンダ・モビリティ 公式サイト
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