プロ4年目の高橋しずくが23位で初の予選突破 高校の大先輩はダイキンに縁の深いあの人…
イチオシスト
<ダイキンオーキッドレディス 2日目◇6日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
ツアー自己ベストの「69」でラウンドした初日の貯金を生かした高橋しずくが、ツアー通算8試合目の出場で待望の予選通過を果たした。3位から出た2日目は1バーディ・2ボギーの「73」でトータル2アンダー。クラブの番手と番手の中間距離が残り、なかなかチャンスにつけられなかったが、粘りのゴルフで目減りは最小限にとどめた。
「初日と比べて耐えるゴルフになってしまったけど、やっと通ることができました。うれしいです」
2022年に4度目の挑戦でプロテストに合格した。古江彩佳、西村優菜らと同じ2000年度生まれ。プラチナ世代の25歳は昨年まで下部のステップ・アップ・ツアーを主戦場に戦ってきた。レギュラーツアーは昨年と一昨年がそれぞれ2試合、ルーキーイヤーの23年は3試合に出たが、すべて予選落ち。ステップでは24年に1勝するなど爪あとも残しているが、レギュラーでの獲得賞金はいまだ0円だった。
「去年の後半くらいから『ミスしたらしょうがない』と思えるようになった。そこから逆にスコアはよくなりました。今年は勝負の年だと思っています」
昨年12月の最終QTを5位で通過し、第1回リラキングが実施される6月の「ニチレイレディス」までの出場権を手にした。初めてのフル参戦。そして、初めての開幕戦。「チャンスだと思っています。シード選手になったり、活躍したい」。オフは精力的に体を鍛え、2月の静岡・伊豆での合宿などで「基礎練習をがっつりやりました」と開幕に向けて準備を積み上げてきた。
神奈川・座間市出身で5歳からゴルフを始め、高校は厚木北高に進んだ。サッカー界に多くのプロを輩出している県立高だが、ゴルフ部も負けていない。ツアー通算7勝の吉田弓美子は同高出身で、2012年の「ダイキンオーキッドレディス」を制した斉藤愛璃もOGだ。
高橋にとっては、2人とも尊敬する大先輩。10年に初めてTP単年登録(現在は制度廃止)した斉藤は、9試合目のダイキンで李知姫、三塚優子との三つ巴のプレーオフを制した。ダイキンと母校の“ふわっと”はしているが、今も多くのゴルフファンの記憶に残る縁にあやかりたい。
「しずく」の名前は両親が、スタジオジブリ作品の「耳をすませば」の主人公で、明るく愛らしい本好きの月島雫から取って名付けてくれた。しずく=水玉。大会を主催するダイキン工業の家庭用エアコン「うるるとさらら」のマスコットキャラクターの「ぴちょんくん」は水玉を擬人化したものだから、高橋自身もダイキンには縁がなくはない。
「しずくという名前はすごく気に入っています。確かに、そう言われるとぴちょんくんですね。この大会とは縁があると思うようにします」
レギュラーツアーで初となる賞金は確保した。「いつも母が試合について来てくれているけど、今週はせっかくの沖縄なんで父も来てくれました。みんなでおいしいものを食べようと思います」。あとは“軍資金”をどれだけ増やせるか。親孝行も決勝ラウンドのモチベーションだ。
ゴルフと同時期に始めたスキーは検定1級の資格も持っている。「スキーは体幹も下半身も鍛えることができる。ゴルフにはすごく役立っていると思います」。初めてツアー会場で迎える週末。「トップ10には入りたい」。スキーは滑りが肝要だが、ゴルフは滑らない。順位をここからさらに上げていく。(文・臼杵孝志)
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