合宿で得た“収穫”と“実感” ポイントランク上位の資格で海外強豪参戦のメジャー出場権獲得!【ありなみんの豪州プレーイン・レポート】
イチオシスト
日本のプロテスト合格を目指し、宍戸ヒルズCC(茨城県)で研修生をしている“ありなみん”こと、23歳の林亜莉奈(はやし・ありな)。2023年からマイナビネクストヒロインゴルフツアーで戦い、25年には年間2勝を挙げ、自身初の年間女王に輝いた。今年は、オーストラリアツアー(WPGA)のツアーエグゼンプションランキング(QT)44位で出場資格を得て、海外でも戦う。異国の地で何を感じているのか――。新たな挑戦の現場を追う。(取材/構成・高木彩音)
みなさん、こんにちは! 林亜莉奈です! 約1カ月ぶりに、オーストラリアツアー(WPGA)に参戦(「フォードNSWオープン」)してきました。結果はトータル11アンダーで8位タイ。悪天候で海外の試合では、私としては初めてのサスぺンデットになる日もありましたが、無事に4日間を戦えてよかったです!
大会前に沖縄で5日間の合宿をしてきました。連戦の疲れもあり本調子ではありませんでしたが、その中で大きく2つの学びがありました。『球がつかまらなくなったときの注意ポイント』と『休むことの大切さ』です。
1月のWPGAの試合や2月序盤の「マイナビ チャレンジマッチ THE Heroines」ではショットの調子も良く、コーチの石井忍さんからも「いい方向に進んでいる」と言っていただいていました。ですが合宿では体が思うように動かず、トップが深くなったり、ダウンスイングで上半身の前傾が保てず手元が浮いてしまい、右に真っすぐ飛んだり、無理につかまえにいって左に大きく曲げてしまったりと、私の悪いクセが出てしまいました。
そこでトップが深くならないように、短いクラブでコンパクトに振る練習を続け、ラウンド中も意識することで少しずつ修正することができました。完璧ではありませんが、球がつかまらないときでも、去年より自分で調整できる感覚をつかめたのは収穫です。また、今回ショットが乱れた原因の一つは、連戦後にしっかり休まなかったこともあると感じました。
合宿後は3日間クラブを握らず、サウナや岩盤浴で体のコンディションを整えました。その後の練習では球がしっかりつかまるようになり、以前は「練習しなきゃ」と思ってクラブを握らない日が怖かったのですが、「休むことも大切なんだ」と実感できました。その後のWPGAの試合結果も悪くなく、休むことがパフォーマンスにつながるという良い経験になりました。
約1カ月ぶりのWPGAツアーは、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で行われた「フォードNSWオープン」(6145ヤード・パー71)でした。2月22日の夜便で出発し、23日の朝にシドニーへ到着。そのまま会場へ向かい受付と練習を行い、火曜日に18ホールを回って本戦に備えました。
初日は土砂降りで風速7~8m/sの強風。スタートホールでは傘がひっくり返るほどの悪天候でした。12ホール終了時点で競技は中断。会場で販売されているタオルなどは完売してしまっていて、大変でした。待機中は車の暖房をマックスにして体を温めていました。グリーン上は水が浮くなどプレーができない状況となり、最終的にサスペンデッドに。12ホールを終えて2アンダー・2位タイ。翌朝にプレーが再開され、残り6ホールをイーブンパーで回り、2アンダー「69」で第1ラウンドを終えました。
ただ、第1ラウンドの午後組が初日にプレーできていなかったこともあり(WPGAは基本的に午前組が18ホールを回り終えないと午後組がスタートできない仕組み)、2日目はその午後組が回り終えるだけで精一杯。その日は前日に比べて天候がよく、午後組がスコアを伸ばす展開に…。私の第2ラウンドは3日目に持ち越され、スコアは1オーバーの「72」でしたが、カットラインが通算2オーバーだったので予選は突破(日本勢では1人だけ)することができました。
第3ラウンドは午後2時45分にショットガン形式でスタート。私は8番から始まりバーディ発進。いい流れをつかむことができて、7アンダーの「64」で回ることができました。最終日も「68」で伸ばすことができましたが、あと一打良ければ5位タイ。8位タイと5位タイでは約60ポイント差があり、一打の重みを改めて感じた大会でした。
■ベストスコア「64」の要因は、“ゴルフを楽しむ”マインドだった
これまで7アンダーの「65」は何度かありましたが、「64」は自己ベスト。内容は同じ7アンダーでも、やはりうれしかったです。ショットの調子もありましたが、一番の要因はゴルフを楽しめていたことだと思います。
その日は同組の2人がとても飛ぶ選手で、最大で35ヤードほど差がありました。「こんなに飛ぶの?」と驚きながら見ているだけでも面白くて(笑)。それでも、自分のほうがショットがよかったときはうれしく、飛距離で負けていることに焦りはありませんでした。むしろ「この差があっても同じスコアで戦えるなら、まだ伸びしろがあるじゃん!」と前向きに思えました。
そのポジティブな気持ちが良かったんだと思います。一緒に回った選手から『ナイス!』という声もあって組の雰囲気もよく、気づいたらバーディが取れていました。ゴルフを楽しめていたし、自分よりすごいゴルフをしている人を見ると、楽しくなる。そんな気持ちでプレーできたことが要因だと思います。
4日間を振り返ると、これまでで一番ゴルフを楽しめていると感じました。一方で、スコアやカットラインを意識したときにスコアを落としてしまうという課題も見つかりました。これからはスコアボードに惑わされないよう、メンタル面も成長していきたいと思います。
■ポイントランキング上位の資格で3月にあるメジャーへの出場権を獲得!
出場が未定だった3月のメジャー2試合、「オーストラリア女子オープン」(12~15日)と「WPGAオーストラリア選手権」(19~22日)への出場が決まりました! 2試合のエントリー締め切り日である2月25日(前戦の初日)時点のWPGA Tour OoMというポイントランキング上位9人(有資格者を除く)が出場権を得るのですが、私は当時16位で、8番目で入れました。(2試合とも)
他の試合は賞金総額が25万ドル(約3900万円)ですが、「オーストラリア女子オープン」は賞金総額が170万ドル(約2億6500万円)で、「WPGAオーストラリア選手権」は賞金総額60万ドル(約9400万円)と高額大会です。ポイント配分は、通常の試合と変わりませんが、こういったところで戦える権利を得ることができてうれしいです。
また、「オーストラリア女子オープン」には、オーストラリア出身で米国女子ツアー通算11勝(メジャー3勝)をしているミンジー・リー選手もエントリーリストに入っていました! 世界トップの選手も参戦する大きな舞台で戦えることがとてもうれしいです。そこで自分がどう戦えるのか、どこまでいけるのか、すごく楽しみです!
■今週も高額大会! シーズンは最終戦含め残り4試合、ラストスパートへ
さて今週は、「オーストラリア・ウィメンズ・クラシック」(5~8日)です。この大会も賞金総額60万ドル(約9400万円)と大きな大会になります。先週8位だったので、今週もトップ10入りを目指します。あとは、先週2日目にオーバーパーを打ったので、今週は4日間、毎日アンダーパーで回ってスコアを組み立てることも目標です。
また、日本で応援してくれているひとに戦っている姿を見せられるためにもU-NEXTの配信に映りたいです! そのために、カットラインなどの意識をせず、周りと比べて計算をしないようにして、ゴルフを楽しんできます! シーズンもあっという間で、今週を含め残り4試合。頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!
<ゴルフ情報ALBA Net>
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