春の花粉・黄砂で車が傷む?塗装を守る正しい洗車方法とは
イチオシスト
春は本格的なドライブシーズンですが、ドライバーにとって悩ましい季節でもあります。
それは、主に花粉や黄砂などが車のボディの表面にうっすらと積もり、ザラザラとした砂ぼこりが目立つようになるためです。
実は、花粉や黄砂は単に愛車の見た目を損なうわけではなく、適切な処置を怠るとシミや傷をボディに残す結果となりかねません。
これを防ぐためにも洗車は欠かせませんが、花粉や黄砂を洗い流す上でどういった点に気をつければよいのでしょうか。
花粉は塗装を腐食させ、黄砂は紙やすりのようにボディを傷つける

寒さが和らぎ、暖かい日差しが差し込むようになれば、いよいよ本格的なドライブシーズンの到来です。
しかし春になると、ボディの表面には黄色い花粉やザラついた砂ぼこりが付着しやすくなり、ドライバーにとって悩みの種となる季節でもあります。
そして、これらを放置しておくことは車に悪影響を与えかねません。
ではいったいなぜ、花粉や黄砂による汚れがこれほどまでに危険視されるのでしょうか。
結論から言えば、その理由は花粉と黄砂がそれぞれ持つ特異な性質にあります。
そもそも、花粉は単なる粉末ではありません。
花粉は乾燥した状態であれば風で吹き飛ばすことも容易ですが、雨に濡れたり夜露を含んだりすることで、その性質は一変します。
水分を含んだ花粉の殻が破裂すると、中からペクチンと呼ばれる植物由来の成分が溶け出します。
そして、ペクチンは非常に粘着性が高く、乾燥する過程で塗装面に強力に張り付くほか、乾燥して収縮する際に、塗装の表面層であるクリア塗装を一緒に引っ張り込んでしまいます。
その結果、塗装面にウォータースポットのようなシミができたり、最悪の場合は塗装が陥没したりするというわけです。
また、ペクチンは酸性の性質を帯びているため、長時間付着し続けることで化学的に塗装を腐食させかねません。
一方、黄砂がもたらす被害も深刻です。
黄砂は、中国大陸の砂漠地帯から偏西風に乗って日本へ飛来する、土壌由来の鉱物粒子です。主成分は硬い鉱物であり、粒子を拡大するとガラス片のように鋭利な形状をしています。
つまり、ボディに積もった黄砂は、微細な「紙やすり」そのものといっても過言ではありません。
そのため、不用意に手で払ったり乾いた布で拭き取ったりする行為は、塗装面をやすりで削っているのと同じことなのです。
さらに、黄砂は粒子が細かいためボディのわずかな隙間に入り込み、これらが雨に濡れて固着するとセメントのように硬くなり、通常の洗車では落としにくくなります。
このように、花粉による化学的な腐食と、黄砂による物理的な摩擦という二重の脅威が、春の車を取り巻いているというわけです。
いきなり擦らず大量の水で汚れを飛ばすのが鉄則!

愛車を花粉や黄砂の被害から守るためには、こまめな洗車が欠かせませんが、間違った方法で洗車をおこなうと、かえってボディを傷つける原因となります。
では、どのような点に注意して洗車すればよいのでしょうか。
まずもっとも重要なのは、いきなりスポンジで擦らないことです。
ボディ表面に乗っている硬い黄砂をスポンジで擦りつけると、塗装面に無数の洗車傷をつけてしまうため、まずは高圧洗浄機やホースの水流を使って、ボディ表面の汚れを徹底的に洗い流すことが鉄則といえます。
水圧を利用し、花粉や黄砂を物理的に吹き飛ばすイメージで十分に汚れを落としたら、次はカーシャンプーを使って洗います。
なお、この際、シャンプー液をしっかりと泡立てることが重要です。
きめ細かい泡は、残った微細な汚れを包み込み、スポンジとボディの間でクッションの役割を果たします。
これにより、摩擦を最小限に抑えながら汚れを浮かせることができるとされています。
また、花粉に含まれるペクチンは熱に弱く、お湯をかけることで構造が分解されやすくなるため、花粉がこびりついて落ちない場合は、お湯を使うことも有効な手段といえます。
ただし、熱湯は塗装を傷める可能性があるため、50度程度のお湯を使用しましょう。
そして、洗車が終わったらたっぷりの水ですすぎをおこない、泡を完全に除去します。
最後に拭き上げをおこないますが、ここでも注意が必要です。
硬いタオルで強くこすると傷の原因になるため、吸水性の高いマイクロファイバークロスなどを使い、優しく水分を吸い取るように拭き上げます。
なお、水分が残っていると新たな花粉や黄砂が付着しやすくなるため、完全に乾かすことも重要なポイントとして挙げられます。
まとめ
春のドライブシーズンを気持ちよく過ごすためには、花粉や黄砂への正しい理解と対策が不可欠です。
汚れを見つけたら、「まずは水流で洗い流す」という基本を徹底しましょう。
その後、こまめな水洗いで汚れを浮かせ、たっぷりの泡で優しく包み込んで洗うことこそが、愛車の輝きを長く保つための最良の方法といえます。
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