【激渋】たった34gで二次燃焼!? エコな固形燃料に全振りした“尖りすぎてるバーナー”を試してみた
イチオシスト
マニアックなバーナーに手を出してしまった…

キャンプ歴もある程度長くなり色々なギアに触れるにつれ、火器類はもうガスバーナーでもアルコールバーナーでもなく、固形燃料のコンパクトストーブに行き着く。そんなパターンは、私だけでしょうか?
そこで見つけたのが、TMR industries(ティーエムアール インダストリーズ)の「F.D. STOVE」です。

TMR industriesは、1973年創業の田村工機が展開する、アウトドアUL(ウルトラライト)ギアのガレージブランド。
栃木県真岡市の高い金属加工技術を活かした美しいクッカーやストーブが人気で、キャンパー・ハイカーからの注目度も高いメーカーです。
この美しさで二次燃焼!? 気になりすぎる

中でも「F.D. STOVE」は、二次燃焼によるバーナーシステムが大きな特徴。コンパクトにしてパワフルな火力、なおかつ固形燃料を使うのであれば携行面も非常に優秀……ということで、これはぜひ試したい!
今回は、そんなエッジの効いた個性派バーナー「F.D. STOVE」をご紹介します。
F.D.STOVETMR industries

「F.D.STOVE」は、こんなアイテム
パーツは3つ、重量はたったの34g

「F.D.STOVE」のパーツは、アウター・インナー(燃料が入るパーツ)・リッド(蓋になるパーツ)の3つ。材質はそれぞれアルミで、重量はたったの34gです。ガスやガソリンを燃料とするバーナーよりはるかに軽いというのは、ULキャンパーにとっては大きなメリットですね。
使用時はインナーの上からアウターを被せ、収納時は逆さまのアウターの中にインナーを入れて蓋をするという仕組みです。
燃料は「ファイヤードラゴン」が好相性

燃料になるのは固形タイプですが、「ファイヤードラゴン」というブランドの物が推奨されています。
そもそも「F.D.STOVE」はこの「ファイヤードラゴン」での使用に最適化された設計になっているということで、合わせて使うことで高い燃焼効率が期待できるんだとか。
ソリッドフューエル12ファイヤードラゴン


というわけでしっかり「ファイヤードラゴン」を用意して、今回はたまたま手元にあったナイフで取り出してみました。
ちなみにこちらは調理用ナイフですが、ご安心を。「ファイヤードラゴン」は環境配慮型の燃料で、ほんの少量なら口にしても“許せる燃料”であるということもポイントなんです。

じつは、固形燃料を入れる際に役立つアイテムは、TMR industriesにもちゃんとラインナップされています。それが、「匙(さじ)」という商品。

そう言えば持っていたことを思い出して使ってみると、確かにすくいやすい。この用途以外にもスプーンとして使えたり(アイスに最適)、これもなかなかユニークなアイテムなんです。
匙TMR industries

着火はマッチか、チャッカマンがやりやすい

「ファイヤードラゴン」に着火しますが、火を近づけてから少し待機が必要なため、普通のライターだとなかなか着火しませんでした。なので、マッチもしくはチャッカマンを準備しておくと良いでしょう。
私の場合は「匙」に少し燃料をのせて、ライターで着火させています。
風防とゴトクを用意しよう

「F.D. STOVE」には風よけとなるゴトクは付いてないので、風防とゴトクを用意しておくのがおすすめです。もしもTMR industriesで販売している「W.R.Trivet」を持っているなら、それが風防かつゴトクになるので一緒に揃えてもOK!
今回は、手元にあったTOAKSの風防とゴトクを使って、いざ燃焼実験を開始してみます。
Titanium Wind ScreenTOAKS(トークス)

さっそく燃焼実験開始!
最初は結構トロ火

燃焼開始後、すぐに炎は安定します。火力は強いわけではなく比較的トロ火で、200mlのお水を沸かしてみたところ3分ほどかかりました。
他のポケットストーブで「ファイヤードラゴン」を使用するとかなり火力が強く炎が安定しないので、安全に使用するにはやはり「F.D. STOVE」が最適かもしれません。
これが二次燃焼の炎!

普通の固形燃料は上に火が上がるだけですが、「F.D.STOVE」は二次燃焼のためアルコールストーブのように火力が安定しやすく、燃焼効率が非常に高くなります。
さらに素のまま燃料を使うよりも長時間燃焼し、火力を最大限に生かすことができるというメリットも。かなり火柱高く燃え上がるので火力も強く、料理にも使えそうだと感じました。
「F.D.STOVE」の良かった点
クッカーが汚れにくい

基本的に固形燃料のストーブを使用する際はクッカーの底に煤が付着してしまうものですが、「F.D. STOVE」の場合はクッカーの底にほとんど煤が付きませんでした。
これも、一次燃焼で出た煙やガスを、再度高温で燃やし尽くす二次燃焼ストーブだからこそ。クッカーが汚れないとメンテナンスの手間も減るので、これは嬉しいですね。
燃焼途中で蓋ができる

固形燃料は一度つけたら基本“燃え尽きるまで待つ”しかないですが、「F.D. STOVE」は蓋を被せることで燃焼中でも止めることができます。
冷ますことでそのまま持ち運びもできるので、燃料の節約もできて非常に便利です。

精度の高いネジ式の蓋を採用しているため、使用途中の燃料を入れたままの最小限の揮発で保管することができますが、長期の保管はNGです。
他のポケットストーブと比べると高いけど…それだけの価値はある

固形燃料使用のポケットストーブと言えばエスビット、それからダイソーなどでも売られていますよね。いずれも1,000円前後と比較的安価ですが、「F.D.STOVE」の価格は7,700円です。
なかなかのお値段ではありますが……途中で消火してまた使うといった無駄の無さ、さらにそのまま持ち運ぶことができるというフィールドでの実用的な利便性は「F.D.STOVE」の特権かなと。
何より所有欲を満たしてくれる見た目も最高で、単純にかっこいいから使いたい(笑)! 個人的には、価格以上の価値を感じられるアイテムだと思います。
ちょっと気になった点も
風には弱い

火力がトロ火なのもあって、風が強いとどうしてもフィールドで使うのは難しいし、気温によって燃焼時間もムラがあると感じました。
クイックに使うというよりは、丁寧にしっとり使うのが「F.D. STOVE」なので、メインストーブというよりサブで持っていくのが良さそうです。
燃えカスが残る

使用後は燃えカスが残ります。面倒くさがって放置してそのまま使い続けると燃えカスだらけで汚れてしまう。よっ、都度洗う必要があるため、メンテナンスの手間はあります。
また、ネジ部分にゴミが挟まっている状態で無理に閉めたり、無理な力でネジを締めると故障の原因になりうるので、気をつけましょう。
丁寧に湯を沸かす暮らしもいいな

使用方法がこれまでのストーブとは違い、新鮮さがある「F.D.STOVE」。「ファイヤードラゴン」というニッチな燃料を使う超個性派ストーブというところも、トガっていて面白いですよね。
地球環境に配慮された燃料を使って、「F.D.STOVE」で丁寧にお湯を沸かす暮らし、なんていかがでしょうか?
F.D.STOVETMR industries

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記事提供元:CAMP HACK
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