五輪開幕でも...呂布カルマ「俺は悔しいんだ。スポーツに屈するのが」
イチオシスト

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ
ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『スポーツイベント』について語った。
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★今週のひと言「今年はスポーツイヤーだけど俺がまったく興味がない理由」
そろそろ2月から冬季五輪が始まろうってタイミングなんだけど、どこで開催されるんだっけ?ってぐらい興味がないんです。
ウインタースポーツはおろか、今年開催される野球のWBCやサッカーW杯などスポーツ全般興味のないド文化系人間の俺にとって、どこもかしこも五輪の話題一色になる五輪前後はなかなかに退屈だったりする。
それでも実際楽しみにしてる人も大勢いるわけだし、日本代表選手たちは文字どおりわが国を代表して戦いに行くんだから、興味がないならないで、あえて触れずにそっとしとけよ、とも思う。
興味ないアピールも気が悪いよな。ごもっとも。
だけど、なぜか情報番組にちょこちょことキャスティングされる俺は、興味がなくてもコメントを求められてしまう。
最近は反感を買うのも承知で、スポーツは見ないとハッキリ言うようにしているのだが、かといってスポーツにまつわるすべてに興味がないわけではない。
厳密に言えば、競技そのもの以外はまーまー見られるのだ。
今回はせっかくなので俺のスポーツへの関心の解像度を挙げてみよう。
日本においてスポーツといえば押しも押されもせぬ筆頭株が野球なのだが、例えば野球も試合には興味がない。
だけど各選手個人が抱えるドラマは楽しめたりする。
ケガからの復帰だったり、記録への挑戦だったり、師やライバルとの関係、またはグラウンドの外でのゴシップなど、そこは意外と楽しめるのだ。
あとは体育会系の人たちの精神性にも引かれる。
俺とは真逆だからこそ、憧れる。
20年以上前に一緒にバイトしていたスポーツマン(種目は忘れた)のセリフで「俺ら運動部は、暴力は許されても食べ物を残すのだけは許されない」にはしびれて、今でも事あるごとに思い出すほどである。
毎年甲子園は一試合も見ないくせに、チームや選手への密着みたいなのでは泣いたりする。
俺の中ではしっかりと線引きされてはいるのだ。
唯一ちゃんと見るのは、格闘技。俺はスポーツと思って見てはいないが、スポーツのくくりに入れられることもあるよな。
そう考えるとスポーツ観戦や五輪を楽しめるようになるヒントはいくらでもある気がしてくる。
だけどなぁ...なんか悔しいんだよなぁ......そうか、俺は悔しいんだ。スポーツに屈するのが。だって、選手たちに俺は絶対にかなわないことを知ってるから。
ガキの頃からどれだけしゃべりがうまかろうが、絵が描けようが、クラスでは足が速いだけのやつのほうが偉かった。ドッジボールで活躍するヤツがヒーローだった。
あの頃のコンプレックスをいまだに引きずってんのかもしれない。
でも、そう考えると、俺側だったヤツのほうがマジョリティのはずだし、そいつらが皆スポーツ嫌いかというとそうではないよな。
だったら、こんなにスポーツで国を挙げて盛り上がらんわな。
ということは、俺が意外と負けず嫌いだというだけのことか......?
自分が文化系だから心の奥底で体育会系を下に見ている節があるのか......?
こんな情けない自己分析なんかボツにしたいけど、別のネタでもう一本書くぐらいなら、恥もさらしてしまうしかないか。
撮影/田中智久
記事提供元:週プレNEWS
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