「ここにいる人たちも100%死にます」田村淳、心残りのない人生のために“死”について考える
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イチオシスト
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イチオシ編集部 旬ニュース担当
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1月24日(土)六本木蔦屋書店にて、テレビ東京の新トークイベント「沼ぶか! BLACK BOOK LOVE倶楽部 〜未知の視点に沼りたいヤツ、全員集合〜」を開催。あの人の頭の中はどうなっているのか?Mr.都市伝説 関暁夫、田村淳、テレ東社員ら新しくてディープな視点を世に発信する登壇者たちが、自身に大きな影響を与えた一冊【BLACK BOOK】を開いてトークを展開した。2月24日(火)アーカイブ配信中!
ここでは、第4部:田村淳によるスペシャル終活トークライブ「心のこりの無い人生のために」の一部を特別にレポートする。
【動画】田村淳出演「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」
田村淳、伝えることが「母ちゃんへの供養」
タレント活動だけでなく、キャンピングカー会社の社外取締役、エンジェル投資家でもあり、全葬連フューネラルアンバサダーとして全国各地で死と向き合う重要性について講演会も行っている田村の【BLACK BOOK】は『母ちゃんのフラフープ』(ブックマン社/新潮文庫)。2020年8月にガンで亡くなった母・久仁子さんと家族が、その日をどう迎えたのか、「田村家のお別れを綴った」という自身の著書だ。
本題に入る前に、まずは自己紹介と生い立ちについて話を。田村は、1973年12月4日、21時45分、山口県下関市の彦島で、父・等さん、母・久仁子さんの間に生を受ける。この生まれた時間が、この後のトークでも重要になっていくのだ。
幼少期の田村は、意外にも弱虫、泣き虫、引っ込み思案のあがり症、人前で話すことなどできなかったが、好奇心だけは旺盛だった。そんな田村が、どのようにして今のような人物になったのか? 田村は、人格形成に大きな影響を与えた母・久仁子さんの教育方針、そして看護師だった久仁子さんが20年に渡って田村に伝え続けてきた“死”に関するあるメッセージが、今の自分の活動に繋がっているのだと語る。
2018年、タレントとして多忙な中での田村の大学進学が大きな話題となった。世間では「学歴コンプレックスだろ」など口さがないことを言う者もいたが、実は「母の病気」と「長女の誕生」をきっかけに“遺書”を研究してみたくなり大学院を目指したのだと明かす。「信じられる?人を落とし穴に落としてゲラゲラ笑ってた人間が、今、こんなこと考えてるんだよ」と笑う田村に、会場の観客たちも思わず微笑む。
研究を通じて遺書の重要性を知った田村は、久仁子さんにあることを頼む。それが著書のタイトルにも繋がってくるのだが…。田村は、今でも残されたあるものについて考え続けているという。
そして、2020年8月、コロナ禍で家族のお見舞いもままならない中、久仁子さんは72歳の誕生日をどうしても自宅でみんなでお祝いしたいと、無理をしてでも最後の力を振り絞る。お別れの時、田村はどんな言葉を交わし、何をしたのか…。さらに、亡くなった後も、久仁子さんは家族に大きなサプライズを残していた。驚きとユーモアと感動、家族への愛に満ちた、久仁子さんからの最期のメッセージとは?
田村は感極まり、会場の観客たちも田村家に、そして自身の家族に思いをはせ、涙。この記事を書いている私も、涙が止まらなかった。詳しくは著書『母ちゃんのフラフープ』を読んで、それぞれに感じ、考えてほしい。

会場の観客からの質疑応答の時間も。「現在、親が66歳。何歳くらいから、死について考える話を進めたらいいのか?」という質問に田村は「今です。若ければ若いほど、早ければ早いほどいい」と回答。「父ちゃん母ちゃんが元気なうちにじゃないと、こういう話を切り込んでいけない」という。田村がオススメするのは「親父、母ちゃん、この後、どうやって生きたい?」というポジティブな聞き方。しかも、深掘って聞いていくこと。田村も父親に「何かやりたいことない?」と聞いてみたが、父は「ない」と答えた。そこで、好きなことや興味のあることなどを深掘って深掘って深掘っていったところ、ようやくやりたいことが出てきたという。だから「息子、娘が頑張ってインタビューするしかない」と伝えた。
最後に、田村は会場の人々に「ここにいる人たちも100%死にます」と投げかけ「死について考えることが今をどうやって生きるかに直結する」と語る。こうしたトークショーや講演会などで死について話すことは「母ちゃんへの供養。母ちゃんが撮影していいといったからには“あんたなりに何かを伝えなさい”というメッセージだと思っていて。だから、できるだけたくさんの人に伝えたい」と締めくくった。
また、イベント後半は、AIベンチャー企業「テラアクソン」CEO・安田鉄平さんとの特別対談も。田村の着想をもとに始動した「墓じまいAI」開発についてトーク。肉体の埋葬地と魂を奉る場所をわける“両墓制”のように、「AIによって魂を置くところを作る」という考えの元、開発を進めているという安田さん。「その人の人格をどうAIに移すか」という研究が難しいという安田さんに、田村は「俺のこと使ってください」と申し出る。現代の社会問題ともなっている「墓じまい」の救世主となるのか?2人は興味深いトークを繰り広げた。

この他、第1部は、Mr.都市伝説 関暁夫が「命のあるうちに」をテーマに、災害やテロに備える重要性を、第2部は、「行方不明展」「恐怖心展」などを手がけるテレビ東京プロデューサー・大森時生と、「スメラミシング」「君のクイズ」など不穏な世界観を表現する小説家・小川哲による「不穏」がテーマのスペシャルトーク、第3部は、ドラマ「来世ではちゃんとします」などを手がけるテレビ東京プロデューサー・祖父江里奈と、「東京最低最悪最高!」などの漫画家・鳥トマトが「働いて働いて働こう♪ ~お金と生活と創造~」をテーマに本音トークも。

各回のアーカイブ配信は、2026年2月24日(火)23:59まで。
記事提供元:テレ東プラス
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
