メジャー連続トップ10入りの渋野日向子が“苦手コース”で挑むV争い 「本当に大事な試合」
<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇10日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
前戦の「ダウ選手権」を終え、米国女子ツアーは1週間のオープンウィークとなった。「家族に4カ月ぶりに会えたし、ワンちゃんにも会えた。すごくゆっくりできたかな」。久しぶりに日本でリフレッシュした渋野日向子が、11日から今季4つ目のメジャータイトルに挑む。
開催されるのは、いたるところに色鮮やかな花々が咲き、澄んだ池が広がるエビアンリゾートGC。渋野にとっても「もう4試合目かっていう感じですけど、1年に1回だし、景色とかもすごく楽しいです」と心を躍らせる舞台だ。
一年ぶりのフランスでは観光も楽しみのひとつではあったが、「元気はありますけど、基本的にずっと眠たくて。時差ボケなのか寝ても眠い感じ…寝られていますけど」と今回は宿泊先でゆっくり過ごしているという。食事について聞かれると「フランスパンを食べましたけど、飽きるタイプなのでなかなか続かないかな(笑)」と言い、その場を笑いに包んだ。
練習ラウンドでは、改めてコースの難しさを実感。「フェアウェイも傾斜があったりするので、それは頭に入れて。しっかり打っていく方向も考えないといけないし、グリーンもアンジュレーションがかなりすごい。そこは傾斜を利用して寄せていくとか、そういうこともできたらいいかなと思う」。グリーンを狙う際はコントロールが重要と話す。
今年の海外メジャーは第2戦の「全米女子オープン」が単独2位。前回の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」は7位タイと2試合連続でトップ10入りを果たしている。「本当に大事な試合だなと感じるので、しっかり。地に足を着けてっていう感じで頑張れたら」と意気込んでいる。
初出場の2022年は予選落ち。昨年大会は59位タイと、渋野のなかで過去2度出場したこの大会でいい思い出はまだない。「しっかり続けてコンスタントにアンダーを出せるように頑張りたい…とは思っていますけどあまりね。アンダーが出るイメージもないですし、しっかりパー5でチャンスをつくって、耐えるところは耐えてって感じです」。これまでの経験から警戒心も抱きながら、しっかりと上位を見据えていく。
「過去に回っているぶん、情報量はあるかなと思う。しっかりそれを思い出してやれたら」。攻略法は思い描きながら、いまできる技とどう融合するか、それがカギになる。
「しっかり上位争いできるように頑張りたいので、まずは予選通過できるように、最低限のゴルフができるように頑張ります」。いい状態で臨める風光明媚なコースで、美しい思い出を刻み込みたい。(文・高木彩音)
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