ミケランジェロ・アントニオーニによる“アメリカ神話の解体”「砂丘」(1970)がリバイバル
イチオシスト
イタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニがアメリカに渡って撮り上げた野心作「砂丘」(1970)が、1996年のレイトショー再公開から30年を経て3月13日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。ティザービジュアルと特報映像が到着した。

1960年代末のロサンゼルス。学生集会での虚しい議論に嫌気が差したマークは、拳銃を手にし、学内で弾圧に及ぶ警官隊にひとり立ち向かう。だが発砲のチャンスを逸して逃走し、飛行場でセスナを奪って飛び立った。一方、不動産会社で秘書として働くダリアは、会議に向けて車で砂漠を横断していた。偶然出会ったマークとダリアは《死の谷》にあるザブリスキー・ポイントに辿り着く。そこで視たものとは……。
社会の空洞化とカウンターカルチャーといった大国アメリカの現実を捉えつつ、その未来を幻視した黙示録というべき本作。ヴィム・ヴェンダースの「パリ、テキサス」(1984)にも連なる《異邦人が視たアメリカ》の先駆けであり、当時は賛否両論を巻き起こしたが徐々に再評価の声が高まった。
音楽はピンク・フロイドを筆頭に、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア、カレイドスコープ、ジョン・フェイヒー、ローリング・ストーンズ、ヤングブラッズらの楽曲を使用。印象的な爆破シーンを含め、アントニオーニのビジョンを見届けたい。

「砂丘」
出演:マーク・フレチェット、ダリア・ハルプリン、ロッド・テイラー
監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
製作:カルロ・ポンティ
脚本:フレッド・ガードナー、サム・シェパード、トニーノ・グエッラ、クレア・ペプロー
撮影監督:アルフィオ・コンティーニ
美術デザイン:ディーン・タヴォラリス
編集協力:フランコ・アルカッリ
音楽作曲・演奏:ピンク・フロイド、ジェリー・ガルシア、カレイドスコープ、ジョン・フェイヒー、ザ・グレイトフル・デッド、ロスコー・ホルコム、パティ・ペイジ、ローリング・ストーンズ、ザ・ヤングブラッズ
MGM提供 カルロ・ポンティ制作
原題:MICHELANGELO ANTONIONI’S ZABRISKIE POINT
提供:キングレコード 配給:コピアポア・フィルム
1970年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/モノラル/113分
©2026 WBEI
公式サイト:zabriskie-point2026.com
記事提供元:キネマ旬報WEB
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