【読解クイズ】文章に入る言葉は何?(Vol.31)
イチオシスト

【問題】
次の文章を読んで、文中の( 1 )に入る最も適切な言葉を選びなさい。
季節の変わり目に行う「衣替え」は、正直なところ少し面倒な家事の一つです。大量の服を出し入れし、防虫剤を入れ替える作業は、一日がかりの重労働になります。( 1 )、この衣替えには、単なる服の入れ替え以上の楽しみがあります。それは、タンスの奥から「懐かしい思い出」を発見することです。今回も、整理をしている最中に、数年前に旅行先で買ったスカーフが出てきました。「そういえば、あの時は紅葉が綺麗だったな」と、当時の景色や楽しかった会話が鮮やかに蘇りました。服にはその時々の記憶が染み込んでいます。衣替えは、服を整理すると同時に、心のアルバムを整理する時間でもあるのかもしれません。そう思うと、面倒な作業も少しだけ愛おしく感じられました。
問:( 1 )に当てはまる接続詞を選びなさい。
A. つまり
B. だから
C. たとえば
D. しかし
★ ヒント
ヒント1:前では、衣替えが「面倒で重労働な家事」であるというネガティブな側面が述べられています。
ヒント2:後では、それが「思い出を発見する楽しみ」であるというポジティブな側面に話が展開しています。前の内容(面倒)とは対照的な、良い面を強調する言葉が入ります。
【解説】

正解:D. しかし
【解説】
( 1 )の前の文章では、衣替えの作業が大変で面倒であるという否定的な感情を述べています。一方、( 1 )の後の文章では、思い出が蘇るという楽しさやメリットを見出し、肯定的な内容に転じています。前の内容と対立する事柄や、逆の視点を導入する逆説の接続詞「しかし」が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・A(つまり):要約する場合に使います。・B(だから):因果関係を示す場合に使います。・C(たとえば):具体例を挙げる場合に使います。
いかがでしたか?面倒な作業の中にも、楽しみを見つける心の余裕が大切ですね。過去の楽しい記憶を想起することは、脳の活性化にとても効果的です。
さらにもう一問!
記事提供元:脳トレ日和
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
