チタンのボディに”光”のエンジン シチズン「KIZASHI Collection」に宿る、日本の高度なエネルギーマネジメント
イチオシスト
軽量なチタンボディに、光をエネルギーに変えるエンジンを搭載。シチズンの新コレクションは、ハイパフォーマンスカーに通じる技術と美学の結晶だ。
我々がハイパフォーマンスカーに惹かれる理由は何だろうか。圧倒的なパワー? 美しいスタイリング? もちろんそれもある。だが、本質はもっと深いところにあるのではないか。例えば、チタンやカーボンといった先進素材を惜しみなく使い、グラム単位で軽量化を突き詰めるストイックさ。あるいは、エンジンの熱エネルギーや制動時の運動エネルギーを電気に変え、一滴の燃料も無駄にしないエネルギーマネジメントの巧妙さ。そう、我々は、その裏側にある高度なエンジニアリングの物語にこそ、心を奪われるのだ。
もし、その思想を腕時計の世界で表現したものが存在するとしたら?
シチズンが発表した、ブランド横断の限定コレクション「KIZASHI Collection」は、まさにその問いに対する一つの答えと言えるだろう。特に我々の目に留まったのは、その中核をなす『アテッサ』だ。これは単なる時計ではない。日本のマニュファクチュールが誇る、素材工学とエネルギー技術の結晶が、腕の上で静かに、しかし力強く時を刻むインテリジェントツールなのである。
「KIZASHI Collection」の核心
シチズンは、「新しいときのはじまりを告げる光」をテーマにしたブランド横断コレクション「KIZASHI Collection」全4モデルを、2026年1月2日に数量限定で発売する。
このコレクションは、『シチズン エクシード』、『シチズン アテッサ』、『シチズン クロスシー』、『シチズンコレクション』という個性の異なる4つのブランドで展開。文字板の中心から放射状に広がる「サンレイパターン」とゴールドのアクセントを共通のデザインとし、年始にふさわしい華やかさを表現している。
そして、すべてのモデルの心臓部には、シチズンが誇る2つの基幹技術が搭載されている。一つは、太陽光や室内のわずかな光で駆動し、定期的な電池交換を不要にする光発電「エコ・ドライブ」。もう一つは、世界4エリアの標準電波を受信し、常に正確な時刻を表示する「多局受信型電波時計」だ。メンテナンスフリーでありながら、究極の精度を維持する。この信頼性は、我々がマシンに求めるものと何ら変わりはない。
注目は「アテッサ AT8244-57E」
数あるモデルの中で、我々が特に注目したのは「アテッサ」の限定モデルだ。ケースとバンドには、シチズン独自の「スーパーチタニウム™」を採用。これは、純チタンに表面硬化技術「デュラテクト」を施すことで、ステンレスの5倍以上の表面硬度を実現しながら、驚異的な軽さを両立した素材だ。
さらに、ベゼルには「デュラテクトDLC」が施されている。DLC(Diamond-Like Carbon)とは、レーシングカーのエンジン内部パーツのフリクションを低減するためにも使われる硬質なカーボン膜のこと。軽量なチタンボディを、傷という外的要因から守り抜くという思想は、まさにレーシングスペックそのものだ。
漆黒のサンレイパターンの文字板に、ゴールドのローマ数字インデックスが浮かび上がる様は、夜のサーキットを疾走するマシンの計器盤を思わせる。希望小売価格は159,500円(税込)、限定数量は1,000本だ。
この時計は、誰のガレージに似合うのか
では、このシチズン「KIZASHI Collection」、特に「アテッサ」は、どんな男の腕にふさわしいのか。
それは、日本のものづくりが生んだ、技術の粋を愛する男だろう。例えば、ガレージにレクサス LC500や日産 GT-Rが鎮座しているようなオーナーだ。彼らは、ただ速いだけのマシンではなく、その精緻なエンジンフィールや、計算され尽くした空力ボディ、そしてそれらすべてを破綻なくまとめ上げる日本のクラフトマンシップに価値を見出している。
新しい年の夜明け。冷たい空気の中、ガレージのシャッターを開けると、初日の光が愛車のボディと、腕に巻かれた「アテッサ」の文字盤に同時に降り注ぐ。放射状に広がる光のパターンが、まるでエンジンの始動を告げるように輝く。それは、新たな一年の始まり、新たな挑戦への「兆し」を静かに、しかし確実に感じさせてくれる瞬間だろう。
シチズンが提示した「KIZASHI」。それは、我々のようなエンジニアリングの信奉者にとって、最高のスタートを切るための、信頼できるパートナーに他ならない。
チタンのボディに光のエンジン シチズン「KIZASHI Collection」に宿る、日本の高度なエネルギーマネジメント
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