「ゴルフができるだけで幸せ」 コマツオープンで選手たちが能登復興を願い、ステッカーを身に付けてプレー
<コマツオープン 初日◇5日◇小松カントリークラブ(石川県)◇6958ヤード・パー72>
5日、石川県の小松カントリークラブで国内シニアツアー「コマツオープン」が開幕した。今年元旦に発生した石川県能登地方を震源とする能登半島地震から約8カ月。現在も避難所の生活を強いられている人たちはいる。今大会では能登の復興を願い、出場選手全員が『We Support Ishikawa』とメッセージがプリントされたステッカーを身に付けてプレーしている。
地元・石川県小松市出身の川岸良兼は「何メートルも隆起したところを僕にはどうすることもできないし、ゴルフを頑張るしかない。ニコニコしながらゴルフをして良いスコアで回るしかない」と語る。
また、研修生時代に兵庫県三木市の関西クラシックゴルフ倶楽部で過ごし、1995年に阪神・淡路大震災を経験した渡部光洋は「なかなかすぐに復興なんてできないけど、ちょっとでもお役に立てればいい。ゴルフができているだけでホンマに幸せだから。そう思ってやっています」という。
渡部は6月に出場した「スターツシニア」で体調不良となり、大会終了後に虫垂が破裂していたことが判明。緊急手術を受けて3週間入院していた。丸1カ月間、クラブを握れない時間を過ごし、今大会が復帰3戦目となる。その初日は単独トップの平塚哲二とは2打差の4アンダー・3位タイと好発進。「ゴルフができる喜び」を二重に感じている。
大会期間中、ギャラリープラザではチャリティグッズ抽選会が行われ、1回につき千円以上をチャリティした人たちには、選手と同じステッカーを配布している。この抽選会は初日、2日目は午前10時から、最終日は午前8時30分から行われ、先着60名に選手たちのサインが入ったウェアやボールが抽選で必ず当たる。ステッカーは主催者であるコマツの建設機械をイメージさせるサイや象のイラストが入ったものなど4種類。大会は2日目の競技が進行していて、明日が最終日となる。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。