大ヒットスタート!「ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版」― 劇場公開されるや否や若者が映画館に駆けつける!
イチオシスト
「恐怖分子」「牯嶺街少年殺人事件」「カップルズ」等で知られる台湾ニューシネマを代表する巨匠、エドワード・ヤン。2007 年に59 歳で惜しまれつつ亡くなった彼の遺作であり集大成である映画「ヤンヤン 夏の想い出」が、公開から四半世紀を経て4Kレストア化され、ついに2025 年12 月19 日、日本公開が開始となった。12月19日(金)からBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、109シネマズプレミアム新宿他全国11館同時公開となった「ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版」は、21日までの公開3日間の興行収入が¥4,684,610、動員が2,838名を記録した。
Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下では公開初日の初回から多くのお客が駆けつけた。時間帯によっては8割が学生・20~30代で、現在大ヒット中の「落下の王国4Kデジタルリマスター」と見分けがつかない客層となっていた。
更にはTシャツ2種、ポスター3種、スカーフハンカチ、トートバッグ、パンフレットといったグッズが公開日から発売となっていたが、Tシャツ、ポスター、パンフレットは一部劇場では早々に完売。ネット販売においてはポスター、トートバッグ、Tシャツ(白)が販売開始から数分で完売となる盛況っぷりとなっている。この反響を受け、Tシャツは急遽受注販売の開始が決定。ポスターも増刷が決定した。
初公開された2000年からの熱い支持者はもちろんのこと、25年の時を重ね新たな若年層のファンも虜にしている「ヤンヤン 夏の想い出」。
「落下の王国 4Kデジタルリマスター」や「天使のたまご 4Kリマスター」といった昨今の名作レストア、リマスターの勢いに乗った形の好スタートとなった。
小学生のヤンヤンは、コンピュータ会社を経営する父NJ、そして母、姉、祖母と共に台北の高級マンションで幸せを絵に描いたような暮らしをしていた。だが母の弟の結婚式を境に、一家の歯車は狂いはじめる。祖母は脳卒中で入院。NJは初恋の人にバッタリ再会して心揺らぎ、母は新興宗教に走る……。そしてNJは、行き詰まった会社の経営を立て直すべく、天才的ゲーム・デザイナー大田と契約するため日本へと旅立つのだが。
2025年12月19日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、109シネマズプレミアム新宿 他 全国公開中
【STAFF】
監督・脚本:エドワード・ヤン
撮影:ヤン・ウェイハン
編集:チェン・ポーウェン
録音:ドゥー・ドゥーツ
美術・音楽:ペン・カイリー
【出演】
ウー・ニェンツェン
イッセー尾形
エイレン・チン
ケリー・リー
ジョナサン・チャン
2000年/台湾・日本/173分
配給:ポニーキャニオン
©1+2 Seisaku Iinkai
公式サイト⇒https://yi-yi.jp/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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