SNSの重要性は世代で違う 若年層は「自分らしさ」、高齢層は情報収集
イチオシスト
2004年にFacebook、2006年にX(旧Twitter)が登場して以降、SNSは瞬く間に普及した。今や物理的な距離を超えた人間関係を築くツールとして欠かせない存在となっている。モバイル社会研究所は、「自分らしく生きるためにSNSは欠かせない」と考える人の割合を性別・年代別に調査した。

自分らしく生きるための手段としてSNSは必要か

モバイル社会研究所は2025年1月に、関東地方在住の15歳~79歳の450人を対象に「SNSの利用について」訪問留置法で調査を実施。
SNS未利用者も含め、全員に「自分らしく生きるためにSNSは欠かせない」と思うかどうかについて尋ねると、全体では「そう思う」8%、「まあそう思う」20%、「あまりそう思わない」33%、「そう思わない」29%となり、半数以上が自分らしさとSNSの利用は必ずしも結び付いていない。
性別で見ると、女性のほうが男性よりも、SNSを自分らしい生き方を支えるツールとして重視する割合が高かった。年代別では、15歳~29歳の約6割が、SNSを他者とつながる身近な存在として捉えていることが分かった。SNSの利用が若年層の自己表現やアイデンティティ形成に影響している可能性がうかがえる。
情報収集にSNSが必要と考える人は5割超

続いて、情報収集をする際にSNSは欠かせないと思うかどうかを尋ねると、全体では「そう思う」17%、「まあそう思う」37%、「あまりそう思わない」24%、「そう思わない」14%と、半数以上が、情報収集においてSNSを重要な手段と捉えていることが分かる。
性別で見ると、男性より女性のほうが主要な情報収集の手段にSNSが存在していることがうかがえる。年代別では15歳~29歳の若年層において「そう思う」「まあそう思う」と回答した割合が85%と高い水準を示した。また、30歳~59歳の半数以上が、60歳~79歳の3割がSNSを活用するほど広がりを見せていることから、シニア層でもSNSが一定程度浸透していることがうかがえる。
今回の調査では、特に若年層でのSNSの重要性が際立っており、男性よりも女性のほうがSNSに価値を置いていることが明らかになった。また年代問わず、SNSが自己表現や情報収集の手段として定着しつつあり、意思決定に欠かせない存在となっていることもうかがえる。今後、SNSがどのように進化していくのか注目される。
出典:【モバイル社会研究所】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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