薄型テレビは「配信を見る箱」へ? 所有率9割時代の意外な使われ方
イチオシスト
これまで、エンタメやマスメディアとして社会に大きな影響を与えてきたテレビだが、ここ最近、若年層を中心に「テレビ離れ」というワードが話題を呼んでいる。そこで今回、マイボイスコム株式会社は、14回目となる「薄型テレビの利用」に関するインターネット調査を2025年11月1日~7日に実施。実際、テレビを所有している人はどの程度いるのか、そしてテレビ以外で見るものなどについても見ていこう。

薄型テレビの所有率は依然9割超

今回の調査結果から、「液晶テレビ・有機ELテレビ・プラズマテレビ・その他」を含めた薄型テレビの所有状況について回答を見てみると、薄型テレビの所有者の小計はなんと91.1%となった。若年層に限ると10代~20代が約76%、30代が8割強となっている。トータルでは9割超えではあるものの、若年層の間では所有率は8割前後にとどまっている。なお、3年前、6年前のデータと比較すると、所有率の小計は約2%ずつ低下しているという。
所有している薄型テレビの購入時期は、「10年よりも前」が所有者の35%を占め、「5年超~10年以内」が22.9%となり、買い替え頻度は5年以上が一般的であることが分かった。また、今後薄型テレビを購入予定は約40%、予定なしは46%だと判明した。継続して買い替える人はいても、今後薄型テレビの所有者が大きく増える見込みは大きくないと考えられる。
若年層には動画配信サービスが人気

薄型テレビで、番組以外で見るものについても尋ねたところ、「DVDやBD」が40.6%で最も多く、次いでYouTubeなどの動画配信サービス、Netflixなどの定額制動画配信サービスが3割強となっていた。なかでも特に若年層で利用率が高く、10代~30代においては「DVDやBD」を上回っているようだ。

主にインターネットを通じた配信サービスを見ることに特化したチューナーレステレビについても、所有状況や購入意向について回答を見てみると、所有者は3.9%と少なく、今後購入を検討したいという人は7.7%となった。
主に利用している薄型テレビのメーカーを選んだ理由として、シャープのAQUOSでは「店頭で詳しい説明を受け、納得して購入した」という声が多かった。TVS REGZAのREGZAでは「画質がくっきりしており、他の機種は考えられない」といった評価が寄せられた。ソニーのBRAVIAでは、「昔から気に入っていて、信頼できるメーカーだから」といった回答が集まった。
スマホで映像を視聴する機会が増えるなかで、今後も、薄型テレビ所有者の動向は気になるところだ。
出典:【マイボイスコム株式会社】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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