【読解クイズ】文章に入る言葉は何？(Vol.22)

【問題】

次の文章を読んで、文中の（　1　）に入る最も適切な言葉を選びなさい。

音楽には不思議な力があります。悲しい時に明るい曲を聴いて元気をもらったり、懐かしい曲を聴いて当時の記憶が鮮明に蘇ったりした経験は、誰にでもあるでしょう。実は、音楽を聴くことは脳の広い範囲を刺激し、活性化させることが科学的にも分かっています。（　1　）、認知症の予防やケアの現場でも「音楽療法」が積極的に取り入れられています。好きな歌を歌ったり、リズムに合わせて体を動かしたりすることは、楽しみながら脳と体の機能を維持する素晴らしい方法です。私は最近、若い頃に好きだったレコードを引っ張り出してきて聴いています。歌詞カードを見なくても自然と口ずさめる自分に驚きつつ、心はすっかり青春時代に戻ったような気分を楽しんでいます。

問：（　1　）に当てはまる接続詞を選びなさい。
A. だから
B. しかし
C. ところで
D. あるいは

★ ヒント

ヒント1：前では、「音楽は脳を活性化させる」という科学的な事実が述べられています。

ヒント2：後では、その事実を受けて「医療現場でも音楽療法が取り入れられている」という結果（実践例）が述べられています。理由と結果をつなぐ言葉が入ります。

【解説】

正解：A. だから

【解説】
（　1　）の前の文章では、音楽が脳に良い影響を与えるという「理由・根拠」を述べています。一方、（　1　）の後の文章では、その効果ゆえに認知症ケアなどに活用されているという「結果・結論」を述べています。前の事柄が理由となって、後の事柄が導かれる順接の接続詞「だから」（または「そのため」）が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・B（しかし）：逆説を示すため不適切です。・C（ところで）：話題を変える場合に使います。・D（あるいは）：選択肢を示す場合に使います。

いかがでしたか？音楽は心の栄養であり、脳のサプリメントでもありますね。因果関係を正しく把握することは、物事の理由を理解する力を高めます。