【読解クイズ】文章に入る言葉は何?(Vol.19)
イチオシスト

【問題】
次の文章を読んで、文中の( 1 )に入る最も適切な言葉を選びなさい。
日本一の山といえば、富士山です。その美しい姿は古くから多くの人々を魅了してきました。私も富士山を見るのが大好きで、旅行の際に新幹線の窓からその姿が見えると、思わず手を合わせたくなります。( 1 )、富士山はいつもその姿を見せてくれるわけではありません。雲に隠れてしまったり、霞んで見えなかったりすることもしばしばです。以前、楽しみにしていた富士山旅行で、三日間ずっと雨に降られ、一度も山頂を拝めなかったことがありました。その時はとてもがっかりしましたが、旅館の女将さんが「見えないからこそ、また来たくなるんですよ」と慰めてくれました。確かに、簡単に見られないからこそ、見えた時の感動はひとしおなのかもしれません。自然は思い通りにならないものですが、だからこそ美しいのだと学びました。
問:( 1 )に当てはまる接続詞を選びなさい。
A. そこで
B. しかし
C. つまり
D. たとえば
★ ヒント
ヒント1:前では、富士山の美しさと、それを見たいという筆者の期待が述べられています。
ヒント2:後では、天候によって見られないことが多いという現実が述べられています。期待に対する現実の厳しさ(逆の内容)をつなぐ言葉が入ります。
【解説】

正解:B. しかし
【解説】
( 1 )の前の文章では、富士山を見ることへの期待や喜びが語られています。一方、( 1 )の後の文章では、実際には天候によって見られないことも多いという否定的な現実が語られています。前の内容と対立する事実を述べる逆説の接続詞「しかし」が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・A(そこで):順当な行動に移る場合に使います。・C(つまり):言い換える場合に使います。・D(たとえば):具体例を挙げる場合に使います。
いかがでしたか?思い通りにならないことも含めて楽しむ、旅の醍醐味ですね。文章の対比構造を理解することは、物事を多角的に捉える力を養います。
記事提供元:脳トレ日和
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