【読解クイズ】文章に入る言葉は何?(Vol.20)
イチオシスト

【問題】
次の文章を読んで、文中の( 1 )に入る最も適切な言葉を選びなさい。
最近はメールやSNSで簡単に連絡が取れる時代になりました。瞬時にメッセージが届き、返事もすぐに来ます。これは非常に便利で、急な用事の時には大変助かります。( 1 )、手書きの手紙には、デジタルにはない独特の温かさがあります。ポストに手紙が届いているのを見つけた時のときめき、封を開ける時のワクワク感、そして便箋に綴られた文字から伝わる相手の息遣い。字が上手か下手かに関わらず、相手が自分のために時間を割いて書いてくれたという事実が、何より嬉しいのです。先日、遠方に住む友人が季節の絵手紙を送ってくれました。そこには「元気にしてる?」という短い言葉と共に、鮮やかな柿の絵が描かれていました。私はその一枚のハガキを冷蔵庫に貼り、毎日眺めては元気をもらっています。
問:( 1 )に当てはまる接続詞を選びなさい。
A. 一方で
B. したがって
C. つまり
D. そこで
★ ヒント
ヒント1:前では、デジタル通信(メール・SNS)の「便利さ・速さ」について肯定的に述べています。
ヒント2:後では、アナログな手紙の「温かさ・情緒」という別の価値について述べています。二つの異なるものを比較・対比させる言葉が入ります。
【解説】

正解:A. 一方で
【解説】
( 1 )の前の文章では、デジタルの利便性について述べています。対して( 1 )の後の文章では、手書きの手紙が持つ情緒的な価値について述べています。二つの異なる事柄(デジタルとアナログ)を対比させ、それぞれの良さを並列して述べる際に使われる「一方で」が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・B(したがって):因果関係を示す場合に使います。・C(つまり):要約する場合に使います。・D(そこで):行動に移る場合に使います。
いかがでしたか?便利さと温かさ、どちらも大切にしたいですね。対比の構造を読み解くことは、物事のバランス感覚を養うのに役立ちます。
記事提供元:脳トレ日和
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