小祝さくらが術後初イベントで現状を報告 開幕戦での復帰へ練習再開「筋肉痛になりました」
イチオシスト
小祝さくらが7日、神奈川県横浜市のゴルフ5フラッグシップストア トレッサ横浜店で行われたイベントに参加した。契約ウェアブランド・ルコックスポルティフ ゴルフの催しで、左手首の手術後、初めて公の場に姿を見せた。
会場には立ち見を含め、約100人のファンが集結。「これが(オフの)1個目のイベントだったので、なんか変に緊張しました」としながらも、変わらぬ“小祝節”を連発。トークショー、記念撮影などを通じて、約4カ月ぶりの直接交流を楽しんだ。
イベント後の囲み取材では「意外と元気でした」と笑顔を見せ、自身初の途中棄権から手術に至る経緯、そして現在の状態を語った。
7月「明治安田レディス」で今季初優勝(通算12勝)を挙げた翌週、「大東建託・いい部屋ネットレディス」第2ラウンドの前半を終えたところで、左手首痛により、自身初の途中棄権をした。
「(明治安田のときは)たまに痛むな、ジーンってなるな、っていうくらいで振れないとかは全くなかった。大東建託で棄権する3ホール前くらいから、なんか違和感があるなと思ったら、9番のティショットで急に来ました。一発が痛すぎて、絶対にゴルフができないっていうくらいでした」
その後、『TFCC損傷(尺骨側手関節三角線維軟骨複合体損傷)』と診断された。9月下旬に内視鏡により「4カ所」を手術し、無事に成功した。術後すぐは「想像以上に痛かったです。ジンジンして、寝るのも辛かったくらい」と“絶対安静”のギプス生活。約3週間後には問題なくギプスも外れた。現在はリハビリをしながら、トレーニングや練習を再開している。
「最初はカギを回すとか、手首をひねる動きが痛かった。手をついたりとかリュックを背負う動作も痛かったけれど、最近はそういうのも減ってきました」と経過良好をアピール。通院も「意外と行かなくていいシステムみたい」と1カ月に1度ほどで、自宅でのリハビリを毎日続けている。
「手首を使う動きが危ないので、アプローチが一番最後と言われました」と、練習は8番アイアンから再開した。「思いっきり振れないので、かなり怖いですけど」としながらも、小さい振り幅から徐々に大きくして、フィニッシュまでいくことができた。スピードはゆっくりで、飛んでも飛距離は「3~40ヤード」ほど。パターについてはまったく痛みがなく、打つことができている。
練習は週2回、トレーニングも週2回程度。先日は初めて、8番アイアン、6番アイアン、ドライバーで合計200球を打ち込んだ。「筋肉痛になりました(笑)。しっかり振り切るショットができるまでは、まだかかるかな」と話すが、着実に復帰へ向かっている。
例年通りであれば、シーズン開幕戦は3月の「ダイキンオーキッドレディス」。「出る気満々でいます」と力強く宣言。「本当に間に合うのかな、という心配が強いです」という気持ちも正直に吐露するが、来年1月には海外合宿も予定に組み込んでいる。
「最近やっと、ゴルフをやりたい欲が出てきた。それまでは休みを楽しんでいたので、(その気持ちが)なかったんですよ。なのでいまは、ゴルフをたくさんやりたいです」。イベント終了後には、そのまま室内練習場へ向かった小祝。復活のカウントダウンは、すでに始まっている。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
