「何もしない」が正解! 東京湾バチコンアジングでアジ115匹と入れ食い堪能【千葉・栄宝丸】

「何もしない」が正解! 東京湾バチコンアジングでアジ115匹と入れ食い堪能【千葉・栄宝丸】">
東京湾バチコンアジング 近年人気が急上昇しているバチコンアジングは、船からマアジをルアーで狙う新しい釣法。一般的なアジングは堤防などからキャストして狙うが、バチコンアジングは船から「バーチカル(縦)」 …
イチオシスト
東京湾バチコンアジング釣行に出かけた筆者。 1投目から本命アジがヒット。その後は入れ食い状態に。「何もしない」が当日のあたりパターンで、アジ115匹を手中にした模様をレポート!
(アイキャッチ画像提供:渡邉長士)


東京湾バチコンアジング
近年人気が急上昇しているバチコンアジングは、船からマアジをルアーで狙う新しい釣法。一般的なアジングは堤防などからキャストして狙うが、バチコンアジングは船から「バーチカル(縦)」に攻めてアジにルアーを「コンタクト」させるということで、“バチコン”と名付けられた。
元々は福井県や三重県で夜に集魚灯を灯して釣りをするイカメタルのオマケとして始まったバチコンは、少しの差で釣果に差が出るゲーム性の高さと、時には40cmを超える大型が狙えることから人気が急上昇し、今では全国に熱が広がっている。
東京湾のスタイル
関東、特に東京湾ではLTアジ船への乗り合いが主流で、アベレージサイズは20cm台ながらバチコンタックルはライトなので引きもダイレクトに味わえる。日中の釣りとあって手軽ながらテクニカルな釣りとなるため、熱中する人は年々増えている。
栄宝丸で出船
そのバチコンアジングが東京湾の千葉側で楽しめるのが木更津港から出船する栄宝丸。木更津沖提への渡船として老舗の船宿だが、2023年に新艇が加わったことでバチコンも可能なアジ釣り船がスタートした。
栄宝丸(提供:渡邉長士)
その栄宝丸へ11月22日にバチコンで乗船。受け付けは近くの事務所でおこない、出船は午後1時。この日は3連休とあって満船だが、真新しい大型船は窮屈さをあまり感じさせない。
釣り座は予約の先着順に好きな場所を選べるが、ビシでのエサ釣りが船尾側に固められ、バチコンは船首側となる。今回は直前での予約だったため、ビシのコマセから最も遠い最前方の釣り座となった。
釣座の様子(提供:渡邉長士)
当日のポイント
出船すると10分ほどの木更津沖提の内側を魚探で群れを探す。東京湾内という穏やかなエリアの、さらに沖堤防の内側となればまるで湖のような穏やかな環境で船釣りが楽しめるのも木更津沖の魅力。
しかし、この日はアジの反応が薄く、さらに5分ほど西へ走った浅場でスタートした。
ポイントへ移動中(提供:渡邉長士)
当日のタックルと仕掛け
タックルは6.9ftのバチコン専用ロッドにリールはスピニングリールの2000番。ラインはPE0.4号にフロロカーボン1.5号のリーダーを約1m結び、0.5gのジグヘッドを結束。
使用タックル(提供:渡邉長士)
仕掛けは “逆ダン”と呼ばれる胴付き仕掛けに似たもので、捨て糸をリーダーに8~10回ほど編み込むだけなので完全に固定されず、エダス部の長さを自由に変えることができる。
使用した仕掛け(提供:渡邉長士)
捨て糸はフロロカーボン1.2号を約1~1.5mでオモリに近い部分に根ズレ対策でフロロカーボン2.5号を20cmほど結んでいる。オモリは潮流や水深によって7~15号を使い分けるが、10号ほどが木更津沖の標準になる。
用意したワーム(提供:渡邉長士)
ジグヘッドにセットするワームは2~2.5インチが標準。バチコン専用ワームもあるが、一般的なアジング用ワームも問題なく流用できる。
タックル図(提供:渡邉長士)
基本の釣り方
基本の釣り方はオモリが着底したらすぐラインを張らず緩めずの“ゼロテンション”の状態をつくりアタリを数秒間待つ。アタリがあれば即アワセが基本。
アタリがなければアクションを付けるが、そのパターンは数多くあるためその日の「当たりアクション」を探していくのが数を伸ばすコツ。
細かくロッドアクションさせながら少しずつ上昇させたり、オモリが着底した状態のままシェイクするなどがある。
また、時には何もアクションをくわえない“ステイ”が効くこともある。ワームのサイズやカラーによっても大きな差が出ることも多いため、その時の状況に合わせて色々と試すことが重要。
1投目から本命アジ登場
ポイントに着くと船長のアナウンスで投入。水深は5〜7mと浅いためシンカーはナス型の10号にワームは2.2インチのストレート形状でカラーはケイムラ系からスタートした。オモリが着底してラインを軽く張るとすぐにアタリ。
軽くアワセを入れてフッキングさせると、上がってきたのは18cmほどの本命。船がポイントを決めて開始した直後は真下に群れがいるためアタリがでることが多いが、この日は他の客の多くの方も同時に竿を曲げているため高活性の群れに当たったようだ。
早々にアジをキャッチ(提供:渡邉長士)
アジが入れ食い!
次投以降も同じようにオモリの着底直後にゼロテンションで待つと同サイズが数秒でヒットする入れ食い状態。何もアクションしなくても勝手にアタリが出る状況だが、まさに“何もしない”というのがこの日の正解のよう。
アクションを入れてもアタリは出るが、掛からないアタリも多く釣れるペースが落ちてしまう。一方で着底後に適度にラインテンションを緩めることで違和感を与えずに深いバイトが多くなった。
途中、ワームをクリア系のカラーや2.3インチのボリュームのあるタイプに替えてもアタリは続き、開始2時間ほどで100匹を突破。後半は群れの活性が落ちたのかアタリのない時間帯も増え、最終的に115匹でタイムアップ。
2時間でアジの束釣りに成功(提供:渡邉長士)
バチコンアジング入門の好機!
この日は最大でも25cmほどだったが、木更津沖も時には30cmを超える尺アジも混じり、1月頃まではまだまだ数釣りも楽しめる。中でも年内は数が出るのでエキスパートが束釣りを狙う絶好の時期でもありバチコン入門にも最適だ。
東京湾のバチコンは通年楽しめるが、今が熱い時期なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろう。
クーラー満タンのアジ(提供:渡邉長士)
<渡邉長士>
記事提供元:TSURINEWS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
