【2027年まで】迫るNTT(旧・電電公社)「加入者債券」の元利金の支払い終了!今から支払いを受けるには?
イチオシスト
最近「NTTを解約すると電話加入権の72,000円が返ってくる」といった情報がSNSなどで見られますが、これは明確なデマです。
これは「2027年7月5日までに手続きすれば、固定電話のメタル回線撤廃に伴い電話加入権7万2,000円が返金される」という誤った情報です。SNS上で「知らなければ損する」などという名目で拡散されています。
一方、大掃除や実家の整理をしていると、金庫や引き出しの奥から出てきた古い証券に「日本電信電話公社」や「電信電話債券」という文字があれば、それは現金化できる「お宝」かもしれません。

この記事では、多くの人が混同しがちな「電信電話債券」と「電話加入権」との違いを明確にしつつ、忘れ去られた「加入者債券」を現金化するための具体的な手順を、分かりやすく解説していきます。
「電話加入権」と「加入者債券」は全くの別物
電話加入権は、NTTの固定電話(加入電話)を利用するために必要な「権利」です。
戦後の電話網の整備が急務だった時代、電電公社(当時)は設備投資の費用を加入者に負担してもらう「施設設置負担金」という制度を設けました。これが電話加入権の正体です。携帯電話やIP電話が普及した現在では実質的な価値はほぼ失われていますが、あくまで「権利」であり、NTTから払い戻される性格のものではありません。
一方、加入者債券は、正式名称を「加入者等引受電信電話債券」と言い、1953年から1983年にかけて電電公社が発行した「債券」です。利息が付き、満期になると元金が償還(返金)されます。
2025年時点ですでにすべて満期を迎えており、本来は時効が成立していますが、NTTの特例措置により2027年7月5日まで支払い対応が行われています。

つまり、電話加入権がサービス利用のための「権利(負担金)」であるのに対し、加入者債券は電電公社がお金を借りるために発行した「借用書(金融商品)」なのです。 今回、払い戻しの対象となっているのは、後者の「加入者債券」だけです。
なぜ支払いが終わるの?タイムリミットは2027年7月5日
「昔の債券なら、なぜ今まで支払いが続いていたの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
加入者債券は、発行から10年(利付債の場合)で満期を迎える設定でした(なお、割引債の場合は約8~12年)。
日本電信電話公社法(当時)では、電信電話債券の元金は10年、利息は5年で消滅時効が成立すると定められていました。
しかし、NTTグループは時効が到来した後も、利用者の保護を目的として、特別な対応として支払いを継続してきました。ところが、最終発行日から40年以上が経過し、すべての債券が満期を迎えてからも30年以上が過ぎたことから、この特例的な支払い対応を終了することを決定しました。 その最終期限こそが2027年7月5日なのです。
今からでも間に合う!加入者債券の支払いを受けるには

それでは「電信電話債券」または「加入者等引受電信電話債券」などと記載された債券を押し入れなどから見つけた後、どのように現金化すればよいのでしょうか。
債券の現物が見つかったら、証券の裏面には「元利金支払場所」として、取り扱い金融機関名(銀行名など)が記載されています。手続きは、原則としてその指定された金融機関の窓口で行うことになります。
金融機関へ行く前に、必要なものを揃えておきましょう。スムーズな手続きのために、以下の4点は忘れずに持参してください。
・電信電話債券の現物(証券本体)
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・印鑑(金融機関の届出印が望ましい)
・預金通帳(元利金の振込先として)
(※必要書類は金融機関によって異なる場合があります。事前に取り扱い金融機関へお問い合わせください)
なお、債券の名義人と請求者が異なる場合(相続など)は、戸籍謄本など、名義人との関係を証明する書類が別途必要になる場合があります。事前に金融機関に問い合わせておくと安心です。
準備が整ったら金融機関の窓口へ行き、「電信電話債券の償還手続きをしたい」と伝えてください。 銀行の担当者が手続きに不慣れな場合もあるため、時間がかかることがあります。 債券を預けて後日振込となるのが一般的ですので、その日は時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
携帯電話の普及により、固定電話そのものに馴染みが薄くなった今、その関連書類である加入者債券の存在は、多くの家庭で忘れ去られています。しかし、それは単なる古い紙切れではなく、数万円の価値を持つかもしれない正当な資産です。
この記事を読んだ機会に、ご自身やご家族が加入者債券を保有していないか、ぜひ一度確認してみてください。思わぬ臨時収入になるだけでなく、家族で昔の思い出を語り合う良いきっかけになるかもしれません。
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています
記事提供元:スマホライフPLUS
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