安田祐香が“最終戦”で8位タイの好発進 トップでシャフトクロスしてもプレーンに戻せるのはなぜ?
イチオシスト
4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でツアー2勝目を挙げた安田祐香。きのう開幕した「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」では、初日に4バーディ・2ボギーの「70」をマークし8位タイスタートを決めている。そんな安田のスイングをプロコーチの平尾貴幸に解説してもらった。
◇ ◇ ◇
アマチュアはトップでシャフトがクロスすると、ダウンスイングで極端にインサイドから入り、クラブが寝るミスをしがち。安田選手もトップでシャフトがクロスしていますが、ダウンスイングでは、クラブをオンプレーンに乗せています。
アマチュアと安田選手の違いは、体でクラブを上げているか上げていないかという点でしょう。安田選手の場合、アマチュアのように手先を使ってクラブを上げているわけではありません。体でクラブを上げ切り、柔軟性があるがゆえにシャフトクロスしています。このトップから、手先を使わず、体を使ってクラブを下ろせば、プレーン上にクラブは下りてくるのです。
また、アドレスではやや右腕が上になり、始動から右腕を外側に回しています。フェースが開く動きですが、左手首を掌屈させてフェースを閉じる動きが入っているので、スクエアにインパクトできる。方向性よく打てる秘訣だと思います。
■安田祐香
やすだ・ゆうか/2000年生まれ、兵庫県出身。7歳からゴルフを始め、小学3年生から坂田塾に入塾。アマチュア時代からJGAナショナルチームに選出されるなど活躍し、2019年にプロテスト合格。昨年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で念願のツアー初優勝を挙げ、今年4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」にて2勝目を挙げた。NEC所属。
■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。
◇ ◇ ◇
女子プロのダウンスイングを分析! 関連記事「原英莉花、竹田麗央、河本結……同じ球筋なのに“下ろし方”は全然違う! 女子プロ10人のダウンスイング比べてみた」で各選手の特徴をチェック
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
