【検証】焚き火リフレクターどれくらい暖かくなる?“驚きの結果”&おすすめモデル7選
イチオシスト
反射板・風よけとして活躍する「焚き火リフレクター」

メラメラと燃えさかる焚き火。キャンプの醍醐味は何と言っても炎の前でのくつろぎタイムですね。でも、気温が低かったり風があると着火に手間取ったり、なかなか炎が安定せず、焚き火料理に苦労することも。
そんなときにオススメなのが、焚き火の効果を最大限に活かしてくれる便利アイテム「焚き火リフレクター」です。
焚き火リフレクターの効果・使うメリットは何?

焚き火リフレクターは、焚き火の熱や明かりを反射し、風を避けて炎の勢いを保ち、より効率的に暖を取ったり、安定した火力で調理することができます。
風防の役割を果たすので「ウインドスクリーン」と呼ばれたり、戦国時代の将軍が“かがり火”の燃えさかる陣地を囲った幕にも似ているため「陣幕」と呼ばれたりする場合も。
焚き火リフレクターを使うメリット
- 風の強い日の火起こしに「風よけ」として
- 焚き火の熱・炎の明かりの「反射板」として
- 火の粉が他のサイトに飛んでいくのを軽減する「仕切り板」として
- プライベート空間を守る「目隠し」として
焚き火リフレクターの種類と選び方
焚き火リフレクターは「金属製・布製」の2種がある

焚き火リフレクターには、写真のような金属製タイプと、布製タイプの大きく2種類があります。筆者はどちらのタイプも所有しており、それぞれの特徴から天候や交通手段によって使い分けしています。
金属タイプは、熱の反射に優れている
金属タイプの最大のメリットは、布製に比べて熱や炎の光をしっかり反射し、火の粉が当たっても穴の開く心配もないためガシガシ使えます。
設営に関しては、連なった金属板を広げ、地面と本体に付属している固定用リングをペグで固定するだけと簡単!
金属タイプのメリット
- 自立式なので布タイプに比べ設営が簡単
- 熱や炎の明かりの反射に優れている
- 火の粉が当たっても穴の開く心配はなし
- 風向きによって、形状を変化させたり場所の移動もしやすい
金属タイプのデメリット
- 布タイプのものより重くかさ張るものが多い
- 使用後はスス汚れを拭い、サビないように保管する必要がある
布タイプは、目隠しで使うのに便利

肉厚な帆布やT/C素材で作られている布タイプ。最大のメリットは、サイズ・カラー展開の多さ。キャンプサイトの一辺を覆うものから、焚き火台周りを囲む小ぶりサイズまで様々あり選べる自由度の高さが魅力。
ポールとガイロープによる設営に多少手間がかかるものの、その分リフレクター本体の上部・下部をしっかり固定するため耐風性にも優れています。
布タイプのメリット
- サイズ・カラー展開が豊富で選択肢が多い
- 軽くて持ち運びに便利なものが多い
- 耐風性に優れているものが多い
- サイトやテント入り口の目隠しになる大型モデルも展開されている
布タイプのデメリット
- 火の粉で穴の開く可能性が高い
- 金属タイプより設営に手間がかかる
- 一度設営すると場所の移動が大変
用途にあわせた素材選びができたら、次は大きさを確認しましょう。
大きさは「焚き火台の高さ+30cm以上」のものを選ぼう

出典:楽天
焚き火リフレクターの高さは、手持ちの焚き火台の本体高に対し、「+30cm」ほどの高さがあると安心でしょう。これは一般的に販売されている薪の長さ(約30cm程度)を考慮した大きさです。
例えばユニフレームの人気焚き火台「ファイアグリル」は高さ約33cm。そのため、リフレクターは幅120cm前後・高さ60cmくらいあると、しっかり熱や光を反射してくれますよ。
目隠しとして使用したい場合は、より高さのあるものを使うと◎。
筆者は高さ70cm以上になるものをソロキャンプで使用しています。テントの出入り口の目隠しにも役立ってくれていますよ。
【検証】焚き火リフレクターの有無で、温度はどう変わる?
ここからは、焚き火リフレクターの実力を検証します。決してキャンプの必需品というわけではありませんが、この効果を見ると備えておいて損はないと思えるかもしれません。
リフレクター有無の温度差は、15.5℃も!

リフレクターの有無で、どれだけ温度が違うか測ってみましょう。焚き火台から50cm離してクマのぬいぐるみを置きました。

赤外線温度計で測ると、リフレクターがない状態のクマのお腹は28.4℃です。

筆者の愛用する焚き火リフレクター、キャンプグリーブの「大型風防板」を焚き火台の背後に立ててみると……。

クマのお腹の温度は43.9 ℃でした。かなり暖かです。リフレクターがあると焚き火台から得られる体感温度も大きく違ってきますね。冷え込む秋冬シーズンに備えておくと心強いでしょう。

ちなみに、リフレクター自体の温度はどうか?

焚き火の中心部の温度は約500℃。

試しにリフレクターの裏側を測ってみると、5℃です! このときの外気温は4℃でしたから、ほぼ気温と変わらない結果に。
リフレクター自体はさほど高温にならず、熱を反射していることが分かりますね。この結果には驚きました。
焚き火リフレクターの真骨頂は、熾火になってから!

検証後、熾火になるまで焚き火を楽しみました。風をさえぎり、熱が向こう側に逃げないので、びっくりするほど火が持つんです。
荷物の都合で高さ50cmのモデルを購入しましたが、手持ちのソロ用焚き火台とローチェアにジャストでゆっくりと焚き火を満喫できました。
【金属タイプ】おすすめ焚き火リフレクター3選
実力がわかったところで、素材別におすすめモデルをチェックしていきましょう。
【高さ40cm】ヨーラー 「ウインドスクリーン」

出典:楽天
亜鉛メッキ鋼板のシルバーモデルと、スチール製のブラックモデルの2種類を展開する、ヨーラーの「ウインドスクリーン」。幅は120cmで、高さは30cm・40cm・50cm・60cm・70cmの5サイズから選べます。

【高さ45cm】キャプテンスタッグ 「2way ウインドスクリーン L」

出典:キャプテンスタッグ
45×93cmとやや小柄なウインドスクリーン。風よけとしてだけでなく、BBQグリルなどの下に敷いて灰受けとしても使える2WAY仕様。ステンレス製でサビにも強く、耐久性も高い作りです。
【高さ60cm】FIELDOOR「ウィンドスクリーン120 マットブラック」

出典:Amazon
無骨なマットブラックに塗装されたスタイリッシュなウインドスクリーンです。サイズは60×120cm。スクリーン両端にあるループにペグを差して固定できます。組み立てにひと手間かかりますが、強風でも安定するので安心です。
【布タイプ】おすすめ焚き火リフレクター4選
【高さ70cm】バンドック「焚き火リフレクター」

出典:楽天
バックパック・徒歩キャンパーにおすすめ! 重量700gと圧倒的な軽さのバンドック「焚き火リフレクター」。コットン100%にアルミ合金のポールを採用することで携行性の高い逸品です。収納サイズも43×7.5×7.5cmとコンパクト。

【高さ70cm】クイックキャンプ 「焚火陣幕 焔-homura 」

出典:クイックキャンプ
最大幅240cm、高さ70cmのソロサイズ陣幕。内側には、ランタンや火バサミなどを掛けられるツールハンガーを装備。カラーはサンド・カーキ・ブラックの3色から選べます。

【高さ101cm】ロゴス「TAKIBI de JINMAKU-BA」

出典:楽天
500度の耐熱温度を誇るグラスファイバー製生地に、シリコンをコーティングを施し、高い耐熱温度を実現。展開サイズは90×90×101cmとやや大型です。幕もポールもタフな作りなので、重さは約2kgとややヘビー。でもそのぶん、安心感はバツグンです。

【最大高さ148cm】ZUKK「2WAY 陣幕 Lサイズ」

出典:Amazon
遮光・遮熱性に優れたT/C素材を使用した「2WAY 陣幕」。付属の伸縮ポール1本で即座に設営でき、状況に合わせて高さを2段階に調整することも可能です。パーツも少ないので重量も970gと軽量。サイズはMとLの2種類、カラーはコヨーテ・オリーブ・ブラックの3色展開です。
風を避けてぬくぬく!焚き火リフレクターをぜひ使ってみて

リフレクターに囲まれることでプライベート感も増し、薪の燃費も良好。この幸せなぬくぬく感をぜひあなたにも体感して欲しいです。
布製リフレクターに金属製リフレクターを重ね、大幅な風よけと火の粉への強さを手に入れる裏ワザもオススメです!
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記事提供元:CAMP HACK
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