ブレードジグと通常メタルジグを徹底比較 サワラ(サゴシ)が釣れるのはどっち?

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南港新波止でサゴシを狙う 夜明け前、南港新波止にはすでに多くのアングラーが集結。空気はひんやりとしていたが、海面にはベイトの気配が漂い、期待が高まる。 朝一、サゴシは浮き気味。通常ジグでは反応が薄く、 …
イチオシスト
大阪湾では現在、サゴシが絶好調!そんな中、注目されているのが「ブレード付きジグ(以下、ブレードジグ)」の存在。多くのアングラーが使用しており、ショアジギングのローテーションには欠かせない存在。しかし、ふと「サゴシにたいして、ブレードジグと通常ジグ(ブレード無し)、どちらが釣れるのか?」という疑問が湧き、実際にフィールドで比較してきました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・本間興貴)


南港新波止でサゴシを狙う
夜明け前、南港新波止にはすでに多くのアングラーが集結。空気はひんやりとしていたが、海面にはベイトの気配が漂い、期待が高まる。
朝一、サゴシは浮き気味。通常ジグでは反応が薄く、ミノーで表層を狙う。慎重に巻き続け、まずは1匹をキャッチ。周囲の様子を見ながら、次の展開を探る。
南港新波止(提供:TSURINEWSライター・本間興貴)
通常ジグでサゴシ数釣り
その後、太陽が昇り始めると、サゴシのレンジが下がり始める。筆者は迷わず通常ジグにチェンジし、底まで落としてからの早めのワンピッチジャークで、7時から10時までの間に、9匹をキャッチ。
キャッチしたサゴシ(提供:TSURINEWSライター・本間興貴)
周囲のブレードジグ使用者(5~10匹)と肩を並べる釣果を叩き出し、通常ジグのポテンシャルを証明する展開となった。
サゴシの血抜き(提供:TSURINEWSライター・本間興貴)
動画で見る
別日に神戸沖へ
11月3日(祝)の朝、神戸沖は穏やかな雰囲気の中でスタート。筆者はバイブレーションを選択し、表層をゆっくり巻いて探ると、サゴシが反応。慎重にやり取りしながら、まずは2匹をキャッチ。船内ではポツポツとヒットが出始め、徐々に活気が出てくる。
通常ジグでツ抜け達成
その後、太陽が昇り始めた7時頃からは、通常ジグに切り替えて本格的に攻略開始。底まで落としてからのワンピッチジャークを中心に、潮の動きやベイトのレンジに合わせてスピードを調整。すると、サゴシの反応が一気に上向き、11時までの間に10匹をキャッチする。
船でもツ抜け達成(提供:TSURINEWSライター・本間興貴)
他の乗船者は6~10匹とまたしても、肩を並べる釣果であった。
ブレードなしでも釣れる(提供:TSURINEWSライター・本間興貴)
通常ジグでも釣れる!
結論から言えば、ベイトサイズに合わせたジグ選択と、活性に応じたジャークスピードの使い分けができれば、通常ジグでも十分な釣果が得られる。ただし、最大の問題は「サゴシカッター」。
サゴシは泳ぎが速いが捕食が下手で、ジャークやフォール中にラインへ歯が触れることが多く、ラインブレイクのリスクが高い。ブレードジグは基本早巻きであり、ラインへの接触が少なく、結果としてライントラブルが減る。
使用したメタルジグ(提供:TSURINEWSライター・本間興貴)
安心感はブレードジグに軍配
今回の実釣比較を通じて、通常ジグでも十分な釣果が得られることが証明された。ベイトサイズやレンジ、ジャークスピードを的確に合わせれば、サゴシはしっかり反応してくれる。
ベイトのサイズを確認しよう(提供:TSURINEWSライター・本間興貴)
しかし、釣果だけがすべてではない。サゴシ特有の『カッター』によるラインブレイクのリスクは、釣りのテンポを乱し、貴重な時合を逃す原因にもなる。特に朝マヅメの高活性時には、1分1秒が勝負。ラインを結び直す時間が命取りになることも。
その点、ブレードジグは基本早巻きである為、ラインへの接触が少なく、トラブルが激減。結果として、釣りのテンポを維持しながら、安心して攻め続けることができる。つまり、「釣れる」だけでなく「釣り続けられる」強さがブレードジグにはある。
釣果・効率・安心感の三拍子が揃ったブレードジグは、今後の大阪湾サゴシゲームにおいて、間違いなく主力ルアーの一角を担う存在である。
<本間興貴/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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