「一番のキー」になった神業アプローチも 古江彩佳が米国で磨いた“妙技”と“強メンタル”で凱旋連覇
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イチオシスト
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イチオシ編集部 旬ニュース担当
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<富士通レディース 最終日◇16日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6689ヤード・パー72>
トータル15アンダーで1組先にホールアウトしていた岩井明愛に並ぶ状況で、最終18番グリーンに上がった古江彩佳。そこで3メートルのバーディパットを沈めると、ホッとしたような表情を浮かべ、力強く右拳を握った。7月の米国女子ツアー「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」で初優勝。それを引っ提げ臨んだ国内凱旋試合で大会連覇を達成し、「うれしい気持ちがいっぱい。大会連覇もうれしいし、所属させてもらっている(富士通の)大会で優勝できたのもすごくうれしい」と笑顔が弾けた。
これも米で磨いた技!古江彩佳の絶品ボール2個同時打ち【動画】
2019年にアマチュア優勝を果たしたこのコースは、20年が2位、そして昨年も優勝と得意にしている場所だった。そして今年も、2位に3打差をつける単独トップで最終日へ。先週までカナダ、米国本土での7連戦を戦っていた強行日程を感じさせないプレーを続けた。しかし逃げ切りを図った最終日に、思わぬ停滞ムードに包まれた。
前半を終え、スコアが動いたのは6メートルを沈めてバーディを奪った5番のみ。パットが一筋決まらない、そんな場面がよく目についた。すると10番をプレー中、前の組で猛チャージをかけていた岩井に並ばれることに。さらにその岩井が15番でバーディを奪った時点で、2位に陥落した。「攻めないといけないけど、(気持ちを)抑えもしないといけない位置で回っていて、難しかった」。それでも努めて冷静に。こんな自己コントロールが終盤になり実った。
まずは16番パー5。「(2オンを)狙えた。ピン位置が難しかったのでバンカーよりもグリーン奥に行ったほうがいい」と振り切った2打目が奥のカラーに着弾する。ここでグリーンに上がった時、一打ビハインドの状況を告げるリーダーボードが目に入ってきた。「バーディを獲らないといけないことを把握しました」。残り15ヤードの3打目をパターで寄せると、きっちりバーディ。これで岩井に再び並んだ。
そして、グリーン前に“名物”のアゴが高いガードバンカーが待ち構える難関の18番を迎える。「前の組のスコア次第で、攻め方も変わってくる。絶対にパー、よくてバーディ。乗せることを意識しながら打ちました」という2打目は、そのバンカーを越え手前3メートルについた。「この3日間、そんなにパターが入っていたわけじゃないけど、最後くらい決めるしかないという気持ちは強かったです」。こうして最後の最後で2歳年下のルーキーを交わした。
今季から米国に主戦場を移し、世界トップレベルの選手が集まるツアーでもまれている。その生活のなかで成長を感じる部分が、「上げるアプローチ」だと話す。前半の6番では、進化を見せつけた。グリーン左、残り12ヤードのショートサイドで、ライはつま先下がり左足下がりという状況から、フワリと上げるアプローチを1.5メートルに寄せパーをセーブ。「一番のキーになった。あそこでボギーを叩いてたらリズムも変わったと思うし、後続のプレーヤーもチャンスだと思ったはず」。ただの連覇ではない。成長した姿を見せたうえでの連覇だった。
「バーディを獲りたい」という気持ちを、「落ち着いて獲れる時を待とう」と抑え込みながらのプレーは最後まで続いた。このメンタルコントロールも、無我夢中のまま勝った3年前にはなかった部分だ。「自分にプレッシャーを与えながら」と、リーダーボードもしっかり確認しながらつかんだ勝利。強いメンタルも印象付けた。
所属先への最高の恩返しとなるホステス優勝を果たし、来週は地元・兵庫県で開催される「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」で2週続けてのディフェンディング大会に挑む。「地元でしっかり頑張りたい。自分のいいプレーが見せられるように」。今週3日間でフェアウェイキープ率は80%超え、パーオン率も79.6%を記録。相変わらず高水準をキープするショット力はもちろんのこと、米国で磨きをかけたアプローチと、たくましさを増した姿を、地元ギャラリーに見せることができそうだ。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
トータル15アンダーで1組先にホールアウトしていた岩井明愛に並ぶ状況で、最終18番グリーンに上がった古江彩佳。そこで3メートルのバーディパットを沈めると、ホッとしたような表情を浮かべ、力強く右拳を握った。7月の米国女子ツアー「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」で初優勝。それを引っ提げ臨んだ国内凱旋試合で大会連覇を達成し、「うれしい気持ちがいっぱい。大会連覇もうれしいし、所属させてもらっている(富士通の)大会で優勝できたのもすごくうれしい」と笑顔が弾けた。
これも米で磨いた技!古江彩佳の絶品ボール2個同時打ち【動画】
2019年にアマチュア優勝を果たしたこのコースは、20年が2位、そして昨年も優勝と得意にしている場所だった。そして今年も、2位に3打差をつける単独トップで最終日へ。先週までカナダ、米国本土での7連戦を戦っていた強行日程を感じさせないプレーを続けた。しかし逃げ切りを図った最終日に、思わぬ停滞ムードに包まれた。
前半を終え、スコアが動いたのは6メートルを沈めてバーディを奪った5番のみ。パットが一筋決まらない、そんな場面がよく目についた。すると10番をプレー中、前の組で猛チャージをかけていた岩井に並ばれることに。さらにその岩井が15番でバーディを奪った時点で、2位に陥落した。「攻めないといけないけど、(気持ちを)抑えもしないといけない位置で回っていて、難しかった」。それでも努めて冷静に。こんな自己コントロールが終盤になり実った。
まずは16番パー5。「(2オンを)狙えた。ピン位置が難しかったのでバンカーよりもグリーン奥に行ったほうがいい」と振り切った2打目が奥のカラーに着弾する。ここでグリーンに上がった時、一打ビハインドの状況を告げるリーダーボードが目に入ってきた。「バーディを獲らないといけないことを把握しました」。残り15ヤードの3打目をパターで寄せると、きっちりバーディ。これで岩井に再び並んだ。
そして、グリーン前に“名物”のアゴが高いガードバンカーが待ち構える難関の18番を迎える。「前の組のスコア次第で、攻め方も変わってくる。絶対にパー、よくてバーディ。乗せることを意識しながら打ちました」という2打目は、そのバンカーを越え手前3メートルについた。「この3日間、そんなにパターが入っていたわけじゃないけど、最後くらい決めるしかないという気持ちは強かったです」。こうして最後の最後で2歳年下のルーキーを交わした。
今季から米国に主戦場を移し、世界トップレベルの選手が集まるツアーでもまれている。その生活のなかで成長を感じる部分が、「上げるアプローチ」だと話す。前半の6番では、進化を見せつけた。グリーン左、残り12ヤードのショートサイドで、ライはつま先下がり左足下がりという状況から、フワリと上げるアプローチを1.5メートルに寄せパーをセーブ。「一番のキーになった。あそこでボギーを叩いてたらリズムも変わったと思うし、後続のプレーヤーもチャンスだと思ったはず」。ただの連覇ではない。成長した姿を見せたうえでの連覇だった。
「バーディを獲りたい」という気持ちを、「落ち着いて獲れる時を待とう」と抑え込みながらのプレーは最後まで続いた。このメンタルコントロールも、無我夢中のまま勝った3年前にはなかった部分だ。「自分にプレッシャーを与えながら」と、リーダーボードもしっかり確認しながらつかんだ勝利。強いメンタルも印象付けた。
所属先への最高の恩返しとなるホステス優勝を果たし、来週は地元・兵庫県で開催される「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」で2週続けてのディフェンディング大会に挑む。「地元でしっかり頑張りたい。自分のいいプレーが見せられるように」。今週3日間でフェアウェイキープ率は80%超え、パーオン率も79.6%を記録。相変わらず高水準をキープするショット力はもちろんのこと、米国で磨きをかけたアプローチと、たくましさを増した姿を、地元ギャラリーに見せることができそうだ。(文・間宮輝憲)
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記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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